【ソフトバンク】第2戦負け投手の加治屋、リベンジ0封うれし涙「感情があふれて泣いた」

スポーツ報知
8回に登板し3者凡退に抑えた加治屋(カメラ・渡辺 了文)

◆2018 パーソル クライマックスシリーズ パ 第1S第3戦 ソフトバンク5―2日本ハム(15日・ヤフオクドーム)

 2位のソフトバンクがデスパイネの2打席連続アーチを含む5本塁打で日本ハムに快勝。5年連続の最終S進出を決めた。デスパイネが同点の4回に勝ち越しソロを中堅左へ運ぶと、6回にも左翼越えに2打席連続アーチを放った。チームはCSの1試合最多本塁打記録に並ぶ5本塁打で、プレーオフ、CS最多タイの両軍計6発が出た試合を制した。17日から西武と対戦する。

 加治屋が涙のリベンジを果たした。8回に救援登板し3者凡退に抑えた。第2戦で同点の8回に登板し、痛恨の2失点で負け投手。「ブルペンで呼ばれるかも不安だった。最後はこらえられなくて、感情があふれて泣いてしまった」とベンチでうれし涙を流した。

 試合前の練習中まで前日の敗戦を引きずっていたが、捕手の高谷に「切り替えろ」と活を入れられて開き直った。最初の打者は、第2戦で決勝二塁打を許した大田。「借りを返すチャンスはきょうしかなかったのに(出番が)回ってきた。抑えることができて良かった」。前日はフォークのサインに首を振って投げた直球を痛打されたが、この日はフォークで三ゴロに打ち取った。

 13年のドラフト1位右腕は5年目の今季、リーグ3位の35ホールドポイントと大躍進。工藤監督も「彼の思いが詰まっていた。抑えてくれて本当に良かった」と最終Sに向けての信頼を厚くした。(牟禮 聡志)

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