【日本ハム】清宮、記録ずくめの1年は「20点」 王に並ぶ7発も「納得いくものではない」

スポーツ報知
プロ1年目のシーズンを振り返る日本ハム・清宮

 ソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージで敗退しシーズンを終えた日本ハムナインが16日、本拠地札幌に戻った。ドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)は、ルーキーイヤーを「20点くらい」と辛口採点。早くも来季に向けレベルアップを宣言した。

 悔しさでいっぱいのシーズンが終わった。プロ1年目を終え札幌Dに戻った清宮は「いろいろ学ぶことが多い1年でした」と振り返った。報道陣から自己採点を問われ、「20点くらいじゃないですか」とバッサリ。高卒新人野手として史上6人目のCS出場も達成し、ソフトバンク・王貞治会長の1年目に並ぶ7本塁打を放ったが「ダメだからです。もちろん、納得いくものではない」と自身への強い思いを言葉で現した。

 目の前に課題が山積みなのを、誰よりも感じている。清宮は「打撃以外の意識の持ち方など、今まであまり気にしていなかった部分を磨いていかないと」と話した。実戦出場のチャンスを得るためにも、守備面のレベルアップが必須となる。限局性腹膜炎や、右肘の故障で想定外の離脱も経験。「(故障は)防げるものなので、しっかり鍛えたい」。19日からは宮崎で行われるフェニックス・リーグに参加。シーズンが終わり、課題克服にじっくり時間が取れる場所で「いろいろやってみます」。来季に向け試行錯誤を重ね、心身ともにバージョンアップする覚悟をみせた。

 悔しさを抱えるのは清宮だけではない。主将を務めた中田は「自分の力のなさをこの1年間で改めて感じた」。初の2桁勝利に到達した上沢も「最後、笑って終わりたかった」と後悔をにじませた。不完全燃焼のままシーズンを終えたナイン。果たせなかったそれぞれの思いを糧に、来季に向け新たなスタートを切る。(秦 雄太郎)

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