【ソフトバンク】内川が帰ってきた!昨年最終Sで4戦連発の「切り札」

スポーツ報知
1軍合流のため宮崎から羽田空港に到着した内川

 頼りになる主将が帰ってきた。フェニックス・リーグに参加していた宮崎から空路で東京入り。羽田空港のロビーで内川は、こんがりと焼けた頬を一瞬たりとも緩めなかった。「出たところで頑張りたい。(起用法は)僕がどうこうではないので。みんなに感謝している」。5年連続の最終S進出を決めたチームメートに感謝し、静かに闘志を燃やした。

 誰もが認めるCS男が満を持しての合流だ。昨年は最終Sで同一シリーズ史上初の4試合連続本塁打をマーク。自身6度目のCS出場で3度目の最優秀選手に輝いた。通算2000安打を達成した今季は右膝痛や右肩痛でリハビリに時間を費やし、8月16日から2軍生活が続いたが、今月8日からのフェニックス・リーグで復調をアピール。11日の西武戦(南郷)では調整登板した多和田から左前打、榎田から左越え弾を放ち、打棒健在を示した。

 打線は日本ハムとの第1S第3戦をソロ弾5発で突破するなど好調を維持しており、内川はひとまず代打で待機する。工藤監督は「いい報告は受けている」と期待。藤本1軍打撃コーチも「勝負どころの代打。短期決戦での実績は分かっている」と話し、「打てない打者が出てきたら考える」と第2戦以降のスタメン起用にも含みをもたせた。

 敵地メットライフでは奪首を狙った9月、1勝5敗と屈辱にまみれた。指揮官は「日本一になるために、大きな山を乗り越えないといけない」と雪辱を誓う。パの頂点は奪われたが、日本一連覇の権利があるのはソフトバンクだけ。大一番で戦列復帰するキャプテンが、獅子退治の切り札だ。(小松 真也)

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