【広島】新井貴浩「一日でも長くカープのユニホームを着たい」球団PS最年長本塁打狙う

スポーツ報知
打撃練習を終えた新井はバットを手にベンチへ引き揚げた(カメラ・石田 順平)

 広島・新井貴浩内野手(41)がCS最終Sで、球団のポストシーズン最年長本塁打記録更新を狙う。今季限りでの引退を表明している新井は16日、敗退即引退が決まるCS最終Sに臨む胸中について「一日でも長くカープのユニホームを着てプレーしたい」と激白。途中出場が濃厚だが、自身の一発で2年ぶりの日本シリーズ切符をつかみ取る。

 開幕を前日に控えても、新井は普段通りに白球を追いかけた。「スイッチ? 当日になってみて、ですよね。初戦は大事だけど、思いすぎないように。全部の試合にベストなパフォーマンスをできるように準備するのが大事」と、自然体で挑むことの重要さを説いた。

 現役生活は残りわずか。「かわいい後輩たちと、一日でも長くグラウンドに立ちたい」というのが偽らざる気持ちだ。「そのために自分自身も最後までしっかりやって、ファンの方に喜んでもらえれば。バットで活躍? もちろんです」。昨年もCS最終S第5戦でソロ弾を放ち、山本浩二氏(86年日本シリーズ)のポストシーズン球団最年長本塁打記録を更新。1月に41歳となった今季もリーグ戦の球団最年長本塁打記録を塗り替えただけに、短期決戦でも期待が高まる。

 練習中には、4番を受け継ぐ鈴木と30分近くも話し込んだ。新井は「世間話です」とけむに巻いたが、鈴木は「勝つことが一番。最後まで一緒にプレーできれば」とナインの思いを代弁。34年ぶりの日本一で有終の美―。新井のために一丸となった赤ヘル軍団が巨人との大一番に臨む。(種村 亮)

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