【ソフトバンク】ミランダ2回KO…“獅子おどし打線”の餌食に

スポーツ報知
2回7失点で降板したミランダ(カメラ・清水 武)

◆2018 パーソル クライマックスシリーズ パ 西武13―5ソフトバンク(18日・メットライフドーム)

 “獅子おどし打線”の餌食になった。同点の2回。ミランダが初回の栗山に続き、また3ランを浴びた。源田に勝ち越しとなる右前適時打を許し、なおも2死一、三塁から浅村に甘く入った直球を左翼席にたたき込まれた。“来日最短”の2回7失点でKO。「大事な試合でチームの力になれず申し訳ない」と肩を落とした。

 直球と同じ腕の振りからフォーク、チェンジアップの落ちる球を駆使するのが特徴だが、この日は直球が走らず変化球も見切られた。55球のうち空振りはわずか2つ。バッテリーを組んだ甲斐は「腕が振れていなかった」とシーズンとは違う姿を感じていた。

 8月の来日初登板から8試合で6勝1敗、防御率1・89。抜群の安定感を誇り、工藤監督はCSの軸に指名した。だが、日本ハムとの第1S初戦は4回途中3失点で降板。米国での経験も買われ、中4日で投入されたこの日も早々とゲームをぶち壊した。

 「ファーストステージから勝ち上がったチームは投手(起用)に無理を言っているところもある」と指揮官は左腕を責めなかったが、今回のCS5戦目で初めて孫オーナーが観戦に訪れたなか、4投手で10四死球を与え、13失点で西武を勢いづけた。19日の第3戦も中4日で千賀を投入する“特攻ローテ”。ベンチの思惑が再び外れれば崖っ縁に立たされる。(戸田 和彦)

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