【西武】またまた投壊8失点、デスパイネのバット直撃の森は病院直行

スポーツ報知
1回2死、空振りしたデスパイネ(左)のバットが捕手・森の左手首に直撃した(カメラ・橋口 真)

◆2018 パーソル クライマックスシリーズ パ 最終S第4戦 西武2―8ソフトバンク(20日・メットライフドーム)

 ソフトバンクが、柳田の今CS初本塁打で日本シリーズ進出に王手をかけた。初回2死一塁から、左翼席へ飛び込む先制2ランで打線に勢いをつけると、7回に内川のCS通算最多安打、最多打点となる2点打も生まれるなど、11安打8点で西武に快勝した。2連勝で対戦成績を3勝2敗(アドバンテージ含む)とし、第5戦に勝てば、すでにセ・リーグでは広島の出場が決まっている日本シリーズに、2年連続の進出が決まる。

 試合後の辻監督の表情は、曇っていた。「あれだけいいピッチャーがくると、そう点は取れない」。東浜、武田らの継投に2点を奪うのがやっと。投手陣も8失点し、CS同一ステージで史上ワーストとなる計38失点と崩れた。これでアドバンテージを含め2勝3敗。王手をかけられ、崖っ縁に立たされた。

 強打の捕手を欠いた代償は大きかった。初回2死で柳田に先制2ランを浴びた直後、アクシデントに襲われた。デスパイネが初球を空振りした後に振り切ったバットが、捕手・森の左手首に直撃した。森は途中交代し、立川市内の病院へ直行。「左手首打撲」と診断された。

 チャンスに強い森がいないのは、強力打線にも影響を及ぼした。今季16本塁打、打率2割7分5厘だが、得点圏は7本塁打、打率3割4分1厘。ここぞの場面でめっぽう強い。2点を追う6回2死二、三塁で一打同点のチャンスが回ってきたが、森不在で控え捕手の兼ね合いから代打が送れず、代役の岡田は見逃し三振。指揮官も「森がいないのは痛かった。バッティングが良かったからね」と嘆いた。

 21日の第5戦に敗れると、今季終戦となる。「明日いくつもり?」との問いに、森は「はい」と答えたが、捕手での出場は絶望的。宮崎フェニックス・リーグから捕手・中田の緊急合流、外崎の打順昇格など手を尽くして挑む予定だ。「明日、最後の試合になる可能性もある。全力で勝ちにいきます」と指揮官。いくつもの逆境を乗り越えてきたレオ軍団なら、ここで終わるわけにはいかない。(小林 圭太)

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