【ソフトバンク】武田が5回から「第2先発」、早めの継投で救援陣0封

スポーツ報知
6回2死二、三塁、岡田を見逃し三振に仕留めガッツポーズの武田

◆2018 パーソル クライマックスシリーズ パ 最終S第4戦 西武2―8ソフトバンク(20日・メットライフドーム)

 ソフトバンクが、柳田の今CS初本塁打で日本シリーズ進出に王手をかけた。初回2死一塁から、左翼席へ飛び込む先制2ランで打線に勢いをつけると、7回に内川のCS通算最多安打、最多打点となる2点打も生まれるなど、11安打8点で西武に快勝した。2連勝で対戦成績を3勝2敗(アドバンテージ含む)とし、第5戦に勝てば、すでにセ・リーグでは広島の出場が決まっている日本シリーズに、2年連続の進出が決まる。

 迷うことなく切り札をつぎ込み、“獅子おどし打線”に反撃の隙を与えなかった。ソフトバンクは2点リードの5回、中4日の東浜に代え、武田をマウンドに送った。6回に1死二、三塁のピンチを背負ったが、中村、岡田から連続三振を奪い、流れを渡さなかった。「点をやったらだめだと思っていた」。2イニングを無失点の背番号18は、チームの白星を喜んだ。

 「(5回先頭が)右打者なら武田と決めていた」と工藤監督。第2戦からミランダ、千賀、東浜と中4日が続く苦しい先発事情の中、今季3完封の武田を「第2先発」として用意。「武田くんは筋肉が柔らかいから回復が早い」。指揮官が中継ぎの適性も見いだしている右腕は、今CSで3試合5回2/3を無失点で2勝と期待通りの活躍だ。その後も石川、加治屋、セーブ王の森と3投手が安打すら許さなかった。「毎試合、毎試合よく投げている」と、工藤監督は救援陣をたたえた。

 21日の先発は、新人でプロ未勝利のサブマリン右腕・高橋礼。「行けるところまでです」と、倉野投手統括コーチは早めの継投を示唆した。頼りの武田に加え、第5戦は中1日で千賀も中継ぎ待機させる。一気に2年連続の日本シリーズ進出を決める。(嶋田 直人)

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