【西武】辻監督、男泣き「来年必ず、日本一を」弱点克服できず5試合44失点

スポーツ報知
号泣しながら本拠地最終戦のあいさつを行った辻監督(カメラ・清水 武)

◆2018 パーソル クライマックスシリーズ パ 最終S第5戦 西武5―6ソフトバンク(21日・メットライフドーム)

 試合後のセレモニーで、辻監督の涙腺が決壊した。ファンへのあいさつで両手で頭を抑えながら10秒間沈黙し、切り出した。「悔しいです。まさか今日2018年シーズンが終了するとは考えていませんでした。それでも1度も首位を譲ることなく、(リーグ)優勝したこと。本当に誇りに思います」。西武の監督になってグラウンドで初めて流した涙だった。

 強力打線が力尽きた。3連敗を喫し、アドバンテージを含む2勝4敗で終戦。12球団トップの792得点打線は、CS最終Sで、プレーオフ、CSの同一ステージ最多タイで4チーム目となる9本塁打したが、5戦で28得点。今季、防御率リーグワーストの弱点は克服できず5戦で44失点。日本シリーズのかかったプレーオフ、CSでチーム防御率8・00はワーストだった。

 チームを支えた中心選手の不調も響いた。リーグ最多195安打を放った秋山、最多47本塁打の山川、シーズン終盤好調だった中村の3人が打率1割台に低迷。前日(20日)に左手首を打撲した森は痛み止めを飲んで「8番・捕手」で強行出場。メヒアを9番に置いたが打ち勝てなかった。それでも指揮官は「最後まで点を取り返して食らいついてくれた」とたたえた。

 「今年の敗戦が、来年の選手たちの大きなパワーになる。来年必ず、日本一を取るために選手と一丸となって頑張りたい」と辻監督。来年こそ、夢の日本一をもぎ取る。(小林 圭太)

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