【西武】金足農・吉田“一本釣り”を狙う!? 渡辺SD明言避けるも「今年はピッチャー」

スポーツ報知
この日還暦を迎えた辻監督は報道陣からケーキと赤いちゃんちゃんこをプレゼントされる

 西武が金足農の152キロ右腕・吉田輝星投手(17)の“一本釣り”を狙う!? 24日、スカウト会議が行われ、渡辺SD兼編成部長が右腕を1位指名する可能性が高いことを示唆した。現状、根尾らに指名が集中しており、1位指名なら単独になることも十分考えられる。しかしこの日、根尾を本命にしていた阪神も輝星を1位指名の選択肢に入れたもよう。25日のドラフト当日まで、ギリギリの決断が迫られる。

 西武が吉田を“一本釣り”する可能性が浮上した。渡辺SD兼編成部長は都内のグランドプリンスホテル新高輪で取材に応じ、「候補は2人です」と明言は避け、最終決断を25日に持ち越したが「普通に考えたら今年はピッチャー」と話し、甲子園で輝きを放ち注目してきた右腕を1位指名する可能性が高いことを示唆した。現状、吉田で1位指名を公表している球団はなく、“一本釣り”できる可能性もある。今季は優勝しながらチーム防御率、失点がリーグワースト。ウィークポイントを改善するために即戦力投手の補強が急務となっている。

 吉田を最有力候補に置きながら、「数年に一度のポテンシャルを持った野手もいる。そこ(即戦力投手)を避けてまでいっていい野手もいて悩んでいる」と渡辺SD兼編成部長。すでに複数球団が1位指名を公表している根尾争奪戦へ参戦する可能性もある。

 阪神など他球団の当日の状況を探りながら、吉田の1位指名を検討していく。球団ではこれまで菊池(09年)、森(13年)、高橋光(14年)、今井(16年)と甲子園のスターを1位で獲得してきた。競合となった場合は、この日60歳の誕生日を迎えた辻監督が「数え切れないほどの白い球をつかんだので」と左手でくじを引く予定だ。(小林 圭太)

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