【楽天】ドラ1立命大・辰己涼介、石井GMとの対面で「どのくらい面白いか確認したい」

スポーツ報知
楽天カードの画面を指さす立命大・辰己涼介

◆プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(25日・グランドプリンスホテル新高輪)

 楽天は立命大の辰己涼介外野手(21)を1位で指名。吉田は会議の様子を今夏の甲子園準優勝メンバーと見守り、チームメートも1位指名を祝福。佐々木大夢(ひろむ)前主将は「プロでも輝いてほしい」とエールを送った。

 緊張の糸を解き、辰己が表情を崩した。「ここまで評価していただけるとは思っていなかった。この日のためにやってきた。うれしいの一言です」。外れ1位でも巨人、阪神など4球団が競合した金の卵。兵庫出身の関西人らしく「楽天なので、まずは楽天カードを作るところからいこうかな…」と笑いを誘った。

 立命大では主将として活躍し、今季は初の首位打者と3季連続4度目のベストナインに輝いた。関西学生リーグ通算122安打。関学大・田口(オリックス1軍野手総合兼打撃コーチ)の123安打には届かなかったが、歴代2位と名前を残した。小学1年で抱いたプロ入りの夢。「2013年に日本一になった頃の楽天に戻れるように。自分も力になれれば」とすっかり気持ちはチームの一員だ。

 「走攻守、すべてにおいて自信がある。どのタイトルも狙える能力があると思う」。遠投120メートル、50メートルは5・7秒。自身より足の速い選手は「アマチュアでは見たことがない」と胸を張るビッグマウスは頼もしい。「東北には行ったことがない」と胸を躍らせ、ここでもユニークな一言。クジを引いてくれた石井GMとの対面を前に「早くお会いして、どのくらい面白いか確認したいと思います」とニッコリと笑った。

 1年先輩にあたる東はDeNAのエース格として活躍。新人王になる自信も「あります!」と即答してみせた。「楽天の顔になれるように。1日も早く、中心選手として活躍したい。ゆくゆくはトリプル3を狙いたい」。色紙には「野球バカ」と記した。最下位に沈んだ楽天に新風を巻き起こせる即戦力。有言実行の先に明るい未来がある。(長田 亨)

 ◆辰己 涼介(たつみ・りょうすけ)1996年12月27日、兵庫県神戸市生まれ。21歳。藤原台小1年から「神戸北リトル」で野球を始め、3年から「大淀ボーイズ」でプレー。有野中では硬式の「神戸三田ドジャース」に所属。兵庫・社(やしろ)高では1年秋からベンチ入り。立命大では1年春からリーグ戦に出場。4年春に最優秀選手、ベストナインは3度受賞。尊敬する選手はイチロー。180センチ、74キロ。右投左打。

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