【楽天】ドラ2太田、嶋超え宣言!1年目から正捕手獲りへ「強気でプレー」

スポーツ報知
楽天の愛敬スカウト(右)と握手を交わすドラフト2位・太田

 楽天のドラフト2位・太田光捕手(22)=大商大=がドラフト会議から一夜明けた26日、東大阪市内の大商大で指名あいさつを受けた。1年目から定位置争いを期待される扇の要は、先輩にも遠慮せずに堂々と勝負を挑むことを宣言。担当していた愛敬尚史スカウト(41)も「将来的にチームを引っ張っていく逸材」と太鼓判を押した。

 ぎらぎらと目を輝かせた。長島哲郎スカウト部長(58)、愛敬スカウトのあいさつを受けて約10分間話をした太田は「すごく高い評価をしてもらってうれしいです。だんだん実感が沸いてきました」とホッとしたように笑顔を見せた。

 期待は大きい。楽天の捕手は長らく絶対的存在として嶋が君臨。主将も務めるチームの柱は12月に34歳となる。ベテランの域に達し、チームは後継者の育成が急務だ。足立、山下、下妻、堀内、石原らライバルも多いが、太田は「1年目からレギュラーを取れるように、遠慮せずにどんどん強気でプレーしていって、将来的には日本を代表するようなキャッチャーになりたいと思います」と、声高らかに宣言した。

 広陵高から大商大に進学した太田は、1年時から試合に出場、先輩投手とコンビを組むことも慣れっこだ。プロ入り後は岸孝之(33)や則本昂大(27)といった実力のある投手が顔を並べ、ポジションを争うことになる嶋も一回り年上。だが「グラウンドに入ったら、(年齢は)あまり関係ないと思っている。1年目(の選手)だとグラウンドで周りから分からないくらい、堂々とやっていきたいなと思います」と言い切った。

 愛敬スカウトも「頭がいい。人間的にしっかりしていてキャッチャーらしい。チームを引っ張っていく人間力で、後輩も引っ張っていってほしい。力も統率力もある。本当はキャプテンになってほしいのが一番」と話す。グラウンド内の監督とも言われる捕手の座を、太田が射止める日も、そう遠くはなさそうだ。(安藤 宏太)

 ◆太田 光(おおた・ひかる)1996年10月14日、岡山・倉敷市生まれ。22歳。小学2年から「西浦(せいほ)少年野球」で始める。連島(つらじま)中では「倉敷ドリームボーイズ」でプレー。広陵高では3年夏の甲子園で1回戦敗退。大商大では1年春からレギュラー。1年春に最優秀選手、4年春に首位打者、ベストナインを4度受賞。177センチ、75キロ。右投右打。家族は両親と兄、妹。

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