【中日】ドラ1・根尾「自信ありますね」スタメン遊撃から守護神

スポーツ報知
メッセージの書かれた交渉権獲得の用紙を手に与田監督(右)と握手を交わす大阪桐蔭・根尾

 今夏甲子園を沸かせた2人が26日、ドラフト指名あいさつを受けた。日本ハムから1位指名された金足農・吉田輝星投手(17)は、2年後に迫る東京五輪を目指す覚悟を明らかにした。秋田市内の同校で栗山英樹監督(57)らの指名あいさつを受け「一番近いのは東京五輪。しっかりと目指していければ」と宣言。また、中日から1位指名された大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)は、大阪・大東市の同校で与田剛監督(52)と対面し、スタメン遊撃と抑え投手の二刀流プランに自信を見せた。

 根尾が“スーパー二刀流”に胸を膨らませた。「自信ですか? ありますね」。投げては最速150キロ、打っても高校通算32発のマルチ選手に、初対面の与田監督は「二刀流って言ったらみんな喜ぶんだよね。だけど、その能力は間違いなく高いと思う。体の使い方も投手としてよくできている」と野手と抑えの両方での起用に意欲を示した。

 エンゼルス・大谷は、日本ハム時代の16年10月16日、ソフトバンクとのCS最終S第5戦でDHとして先発し、9回に登板したことがある。身長177センチの根尾は「(193センチの大谷と)自分は体が全く違う。でもトレーニングを逆算してやっていたのか、どういうスケジュールだったのか」と元祖二刀流の練習内容に興味津々。米村チーフスカウトも「日本ハムさんから大谷を育成したノウハウやデータを取り寄せたい」とアシストを誓った。

 さらに、中日前監督の森SDには「遊撃で先発。6、7回から外野。9回は抑え」という“三刀流”の腹案もあった。イニング間に外野で遠投させて肩をつくらせる狙いも含まれているようだ。

 根尾は「自分にできることをしっかりできるようにすることが一番の貢献。ドラゴンズを優勝させる」と力強い。年内から1月の合同自主トレ期間にかけて、投手と野手の両メニューをこなして春季キャンプに備える。与田監督は「そばに置いて見ていきたい」と早くも沖縄・北谷(1軍)組の帯同を確約。夢プランへ、本気で金の卵の背中を押す。(田中 昌宏)

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