【中日】ドラ5垣越建伸に八木スカウト新球習得指令

スポーツ報知
中日の帽子をかぶって笑顔を見せる垣越(右)と八木スカウト

 中日からドラフト5位の指名を受けた山梨学院高・垣越建伸(3年)が10月31日、甲府市内の同学校法人理事長室で指名あいさつを受けた。担当の八木智哉スカウト(34)は「球が強い」と最速146キロの左腕を評価。プロで飛躍する鍵として新変化球習得を挙げた。

 「(今の球種では)厳しいと思います。正直に言って」と八木スカウトは隠すことなく言い切った。同氏は日本航空高から創価大を経て05年に日本ハム入り。1年目から12勝を挙げ日本一に貢献し、新人王を獲得した元左腕。「指が強いので緩い変化球は合わないと思う。フォークやツーシームといった、まっすぐ系の軌道から曲がる、落ちる球があればいい」と自身の経験も踏まえて具体的な球種を挙げた。

 現時点では直球とスライダーとカットボールが投球の軸。変化球はいずれも横変化系。タテ系が加わると投球の幅はさらに広がる。「今の球種で勝負して、何が足りないか肌で感じてくれればそれが成長になる」と八木氏。垣越は「まだ足りないところがあるのでもっと力を付けてプロのレベルに近づきたい」。色紙に記した言葉は「土台作り」。「勝てる投手、1年間しっかり貢献できる投手になりたい」と足もとを見て着実に歩みを進めていく。

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