【阪神】矢野監督「権藤流+栗山流」で最下位から立て直し 

スポーツ報知
矢野監督

 阪神・矢野燿大監督(49)が高知・安芸秋季キャンプ休日の5日、「権藤流プラス栗山流」の人心掌握術を心がけることを明かした。「オレはカントク、カントクしたくない。監督が上で選手が下とかないんだから。全然『矢野さん』でいい」と、選手に「監督」と呼ぶことを強制せず、むしろ「矢野さん」でOKとの姿勢を示した。

 球界では権藤博氏(79)=野球解説者=が横浜の監督時代(98~00年)に「監督と呼ぶな」と選手に通達し、就任1年目で日本一という成果を得た。「それは知らなかった」という矢野監督だが、自身も強制ではないものの「さん付け」を許可し、垣根を取っ払うことを目指す。

 一方、自身は選手に対して梅野の「リュウ」(隆太郎)や糸原の「健斗」のように下の名前で呼んだり、北條の「ジョー」や上本の「ポン」のように、愛称で呼ぶことを徹底している。こちらは日本ハム・栗山監督と同じ手法。普段から心理学やメンタル本を読みあさる指揮官は「そういうふうに呼ぶ方が親近感が湧くから」と明確な意図を持っている。創意工夫の対話路線で、最下位からの立て直しを図る。(島尾 浩一郎)

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