中日元投手の関サブマネジャー、5年のブランク経てトライアウト挑戦

スポーツ報知
合同トライアウト参加申し込み選手

 NPBは9日、タマホームスタジアム筑後で13日に行われる12球団合同トライアウトの参加申し込み選手を発表した。巨人を戦力外となった中井大介内野手(28)、2010年パ・リーグ首位打者で、大リーグでもプレーした阪神・西岡剛内野手(34)ら47人が参加予定。13年限りで引退した中日元投手の関啓扶(けいすけ)1軍サブマネジャー(25)も異例の挑戦を決めた。不参加選手を含めた戦力外選手との契約や個別の入団テストは、合同トライアウト終了後から可能となる。

 独立リーグや社会人も含めてプレー実績がなく、引退後5年のブランクを経てのトライアウト挑戦。異例の形で6年ぶりの現役復帰を目指す関氏は、ジョーク交じりに「ビッグマネーをつかみにいきます」と、気合を込めた。

 中日では2011~13年の3年間で1軍登板はなし。5年間のマネジャー生活を経て今月限りで退団し、歯科技工士などの資格を取るための勉強を始める。「ほぼ(合格は)無理だという現実は肌で感じている」と、“記念受験”の側面が強いが、「ユニホーム姿を親に見せたい。着るのはルーキーイヤー(11年)の落合監督仕様です」と、約5年ぶりにユニホームを着る。

 引退後もトレーニングは怠っておらず、体のキレは抜群。帯同している沖縄・北谷キャンプでも、選手の練習の合間にブルペン投球に励んでいる。「引退後、捕手目線の配球など、現役時代以上に深く考えられるようになった。それを表現できれば」。鈴木博にスライダーの握りを伝授するなど、中日ナインからも慕われる兄貴分。ブランクを乗り越えて奇跡を起こすか。(田中 昌宏)

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