【広島】永川 今季22試合からの大幅登板増誓う「いっぱい投げさせてもらう能力つけたい」

スポーツ報知
来季の復権を誓う広島・永川

 広島の永川勝浩投手(37)が15日、来季の勝ちパターン復権を誓った。昨秋に左ひざのクリーニング手術を受け、6月7日の日本ハム戦(マツダ)で743日ぶりの1軍登板を果たした右腕は、リリーフ陣の救世主となったフランスアを刺激に、プロ17年目への飛躍を誓った。

 今季は22試合に登板し2勝0敗5ホールド、防御率4・82を記録。「状態が悪くなった時にすぐに取り戻すことができなかった。良い時と悪い時の差が出てしまうのが昔からの悪いクセ」と振り返った。今オフは「(手術を受けた)昨年と違って、ひざを鍛えられる」と筋力トレーニングを精力的に行う意向で、「シーズン中は、スクワットをしたら次の日に動かなくなるのが怖くて自重トレーニングしかできなかったけど、今は器具を使ってより高い強度でできている。鍛えがいがあって、今は楽しい日々が送れています」と声を弾ませた。

 今年の中継ぎを引っ張ったのは、育成出身左腕のフランスア。8月は、2リーグ制後のプロ野球記録に並ぶ月間18試合に登板した助っ人の存在に、永川のモチベーションは高まった。「途中から入ったフランキー(フランスア)が50試合近く投げたように、彼は必要だから投げさせてもらえた。僕も年とか関係なく、いっぱい投げさせてもらえるための能力をつけたい。年は(投手陣で)1番上になったけど、いま、僕は彼らより下にいる。若い子たちを後ろから抜きたいなと思います」と力を込めた。

 今季は同世代の中日・松坂が右肩痛から復活を遂げる一方、巨人・杉内らがユニホームを脱いだ。「正直、彼らがやるからやる、というわけではなく、辞めるからもう辞めないといけないのかな、というのもない。球団からやって良いと言われて、今の自分から少しでも上手くなれると思っている間はやるべきだと思う」と永川。12月で38歳を迎えても、ベテランの向上心はとどまるところを知らない。

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