【侍ジャパン】岡本、チーム溶け込んだ 偉人名言で笑い

スポーツ報知
笑顔で引きあげる岡本

◆日米野球第6戦 MLB1―4侍ジャパン(15日・ナゴヤドーム)

 緊張気味にスタートした初の侍ジャパン。岡本はしっかりチームに溶け込んだ。2戦目は菊池に促されて円陣の声出し役を務め、3戦目は紙に書き込んだカンペを見ながら偉人の名言集を声に出し、笑いを誘ったという。「みんな優しい方たちで親しくしてくれます」

 今大会では3戦目の途中まで計11打席無安打と苦しみ、裏では早出練習を続けたが、グラウンドでは明るく、笑顔を絶やさない。そんな姿を知っているから、5戦目で岡本に本塁打が生まれた際はベンチの誰もが、身を乗り出して喜んだ。

 野手最年長30歳の秋山は「表情に出さないからみんな普通に接していた。でも、アップ前に山川と一緒に練習する姿を見ていたから、(打った時に)みんながあれだけ喜べた」と振り返る。岡本が侍ジャパンで欠かせない存在となっていく。

 ◆原監督、侍1号を称賛「素晴らしかった」
 秋季キャンプ地の宮崎にいる巨人・原監督が岡本の「侍1号」を称賛した。14日の日米野球第5戦の2回、バックスクリーンへアーチをかけた。全米相手に最年少タイとなる一発は、5回まで登板した相手先発ゲラから侍が放った唯一の安打。指揮官も「いやぁ、素晴らしかった。相手の投手もいい投球していたもんね」と、価値を認めた。3戦を終えて11打数無安打と苦しんでいた時には、「ああいうところで打たなきゃ。日の丸を背負った時に、やっぱりいい結果を残すということがね」と活を入れていたが、すぐに応えた形となった。

 ◆松井コーチ、オレを「超えている」
 MLBオールスターチームで一塁ベースコーチを務めた松井秀喜氏が巨人・岡本へ熱いエールを送った。日米野球の全日程を終え、「序盤は苦しんでいたけど、昨日は本塁打を打ったし、2本目の安打も良かった。今日も内容は悪くなかった。(松井氏自身を)もう超えているよ」と評価。「ジャイアンツの4番は日本を代表する打者になってほしい」と、ゲキを飛ばした。侍ジャパンについては、「初戦の柳田選手のサヨナラ2ラン。あれはインパクト大だった」と目を細めた。

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