西勇輝、阪神と初交渉「人生でこんなに悩むことない」

スポーツ報知
西は午前中に大阪・舞洲の球団施設を訪れ、キャッチボールなどを行った

 オリックスから国内FA宣言した西勇輝投手(28)が16日、大阪市内で午後に阪神と非公開での入団交渉を行った。15日のDeNA、ソフトバンクに続く接触となり、獲得に名乗りを上げた全球団との交渉を終えた。午前中にはオリックスの大阪・舞洲の球団施設で練習。「人生でこんなに悩むことはない」と報道陣に心境を吐露した。結論を出す期日は設けておらず、オリックスを含む4球団による争奪戦の決着は長引く可能性が高まった。

 7日のFA宣言後、モテモテの74勝右腕が初めて公の場に姿を見せた。キャッチボールなどで汗を流した後、「めっちゃ悩んでいます。(他球団から)すごく評価していただいていることを感じています。オリックスの(フロントの)方とも、もう一度会います」と話した。25日のファン感謝祭「Bsファンフェスタ2018」には参加の方向だが、結論を出す時期の目安となるかどうかの問いには「分からない」と話した。

 前日(15日)にはソフトバンクから4年16億円超と見られる破格条件を提示され、この日は同じ関西の名門球団から熱烈なアタックを受けた。金額はソフトバンクより下回るものの大型の4年契約で、エース格として迎え入れる思いを伝えられた。「どの球団にも仲のいい人がいるので裏切れない気持ちがある」。野球人生を左右する答えは、悩み抜いた末に出す。

 ◆矢野監督出馬も

 阪神は初交渉で「誠意」と「環境面」を強く訴えかけた。谷本球団副社長が取材に応じ「思っていることはすべて伝えることができました。関西に残ってほしいと訴えました」と明かした。今季10勝(13敗)ながら、2失点以内の試合が14試合あった点を高く評価していることも伝えた。「西の球団と同じ土俵で戦っても勝てるわけがないと思っていますから」と最大のライバルと目するソフトバンクに金額面では劣っても一歩も引かない姿勢。次回交渉は調整中だが、矢野監督が出馬の可能性もある。

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