【広島】誠也、前田の背番号「1」継承 「伝統ある数字なのでありがたい」

スポーツ報知
来季から背番号が「1」になる鈴木(左=写真は合成)と、背番号「1」をつけていた前田智徳氏

 広島は19日、鈴木誠也外野手(24)の背番号を来季は51から「1」に変更すると発表した。球団では前田智徳氏が引退した2013年以降、継ぐにふさわしい選手が現れるまで空き番号としていた。プロ6年目の今季は打率3割2分で自己最多30本塁打を放ち、94打点をマーク。球団初のリーグ3連覇に貢献した若き4番が、偉大なOBたちが背負ってきた番号を継承する。

 広島の背番号「1」が6季ぶりに復活する。鈴木清明球団本部長(64)は、前田智氏に了承を得た上で鈴木に打診したといい、「重みのある番号。1番を背負えるのは彼しかいない」と説明。松田元オーナー(67)も「それだけの存在感は見せてくれている」と認めた。

 カープ一筋で通算2119安打を放ち、「天才」と称された前田智氏以前にも、山崎隆造氏、大下剛史氏らが袖を通した「1」。この日、右足首の治療でマツダスタジアムに姿を見せた鈴木は意気に感じており、「伝統のある数字なので、すごくありがたい。周りからの期待は今年以上に大きくなると思うので、応えられるようにやっていきたい」と言葉に力を込めた。

 昨夏に骨折した右足首は、今月9日にボルトを抜く手術を受け、この日に抜糸した。「リハビリは順調です。12月はしっかり鍛え直します」。来季は新たな背番号で心機一転、赤ヘル軍団の支柱としてさらなる飛躍を遂げる。(種村 亮)

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