正力賞はソフトバンク・工藤監督…3度目の受賞 日本シリーズの手腕評価

スポーツ報知
正力賞の受賞が決まったソフトバンク・工藤監督

 プロ野球の発展に貢献した監督、選手らに贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が20日、都内で行われ、ソフトバンクを2年連続の日本一に導いた工藤公康監督(55)が選ばれた。工藤監督は87年に西武投手として、15年にソフトバンク監督として受賞しており、3度の受賞は王貞治氏(4度)、秋山幸二氏、、原辰徳氏(ともに3度)に次ぐ4人目となった。

 選考委員のソフトバンク・王貞治球団会長(78)は「特に今年のシリーズは過去の中でも内容のある、後世に語り継がれるシリーズだった」と広島を下した日本シリーズを評価。内川への送りバント、西田のスクイズ、石川や武田の第2先発起用などの采配を理由に挙げた。

 ◆工藤監督受賞コメント

 大変栄誉な賞を頂くことができ、正直、びっくりしています。他にも、受賞にふさわしい監督・選手がいるなかで選んで頂けたのは本当に光栄なことだと思いますが、この賞はチームに頂いた賞だと思っています。

 今シーズンは、リーグ2位という悔しい結果に終わり、リーグのチャンピオンチームである西武ライオンズに挑戦し、倒すという強い気持ちでチーム一丸となってクライマックスシリーズを戦うことができました。

そして、日本シリーズでは、セ・リーグのチャンピオンチームである広島東洋カープに対して、パ・リーグ代表チームとして、最終目標である『日本一』にむけて、選手たちが本当によく頑張ってくれたと思っています。

 日本一を勝ち取りたいという思いをコーチの皆さんや選手たちとも確認しあい、戦い続けたことで、苦渋の決断や選手に苦しい思いをさせてしまうなど負担を掛けることも数多くありました。しかし、日本一を果たしたときに、選手みんなや周りの人たちが本当に喜んでくれ、みんなで一つになって戦うことができて本当に良かったなと思いました。今年ほどたくさんの人の関わりと頑張りがあってチームが成り立っている事を実感したことはありませんでした。球団職員・チームスタッフの皆さんにも感謝しております。

 来シーズンも、そしてこれからも、この栄誉ある賞に恥じることのないよう、微力ながら野球界に貢献して行きたいと思います。

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