【日本ハム】石井一成、メジャー流アッパーで定位置獲りだ…打撃強化へ「打ち上げ」意識

スポーツ報知
室内練習場で体を動かす石井

 日本ハムの石井一成内野手(24)がメジャー流打撃改革に着手した。7日は札幌市内の室内練習場で自主トレ。プロ3年目の来季は不退転の覚悟で定位置取りに挑む。

 石井はマシンが放つ白球めがけ、黙々とバットを振り続けた。下から上へ。天井へ向かって振り抜くバット角度は、これまでのスイングより鋭くなっていた。「角度は意識してやっています。元々アッパーなんですけど、さらに上に打ち上げるイメージ」。プロ通算4本塁打の左打者は、新フォームの手ごたえをにじませた。

 悔しい1年のリベンジを果たす。定位置取りを期待された今季はわずか69試合の出場にとどまり、打率1割8分9厘、1本塁打に終わった。来季の巻き返しへ、メジャー流の打撃に早くから取り組む先輩の横尾に相談した。

 「メジャーの打者もいろいろ見たりして。どうやったら一番力が伝わるか」と研究を重ねた。本塁打になりやすい角度と打球速度の組み合わせを理論化した「バレル・ゾーン」と呼ばれる数値を元に、よりスイングをアッパー気味に改良することを選択した。

 同時に今月1日から札幌市内で1人暮らしを始めた。「東京に部屋を借りる意味がない。東京はホテルでいい」。1軍に定着できなければ、家にいることすら出来ない状況に自らを追い込んだ2年目のオフ。「角度の付け方によってフライが多くなるかもしれないけど、それは悪いことじゃない」。課題の打撃面を強化し、定位置奪取に挑む。(秦 雄太郎)

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