【日本ハム】鶴岡、新加入・金子の「力発揮させる」

　日本ハムの鶴岡慎也バッテリーコーチ兼捕手（３７）が新加入する金子千尋投手（３５）を歓迎した。日中は室内練習場で汗を流したベテラン。「まさか同じチームでやれると思ってなかった。最大限の力を発揮させてあげたい」と協力を誓った。

　１４年には沢村賞を獲得し、通算１２０勝右腕の加入は心強い限りだ。来季はバッテリーコーチ兼任になる鶴岡。ソフトバンクから復帰１年目の今季を振り返り、「僕が５年前いた時にいた選手が少なくて。全然違う雰囲気のチームになっていた」と苦笑いした。若手が大半を占めるバッテリー陣。投手陣では最年長となる金子に「大いに期待しています」と笑顔を見せた。

　練習後には全国中学生人権作文コンテストの表彰式にゲスト出演した。一日人権擁護委員として中学生を表彰。いじめの傍観者になってしまった経験を元に、いじめの根絶を訴えた最優秀賞の作文に胸を打たれた。「チームもいろんな個性の集まり。その選手たちをみんなリスペクトして、お互い強調しあっていかないと絶対優勝には届かない」。コーチとして、捕手として、チームの個性豊かな才能をリードし、日本一奪還を実現させる。（秦　雄太郎）