西勇輝、20億超福岡より10億でも関西!阪神決定、背番号16

2018年12月8日6時0分  スポーツ報知
  • 交渉に臨む西(右)と矢野監督(中央は谷本球団本部長)
  • オリックスから阪神へのFA移籍

 オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言していた西勇輝投手(28)が7日、阪神入りを正式表明した。大阪市内のホテルで3度目の交渉を行い、矢野燿大監督(50)も直接出馬。4年総額10億円で合意し、背番号も「16」に決まった。争奪戦でソフトバンクが4年総額20億円超の条件を提示していたが、阪神の熱意や関西への愛着で虎への移籍を決意した。これで今オフにFA宣言した5選手全ての所属先が決定。広島の丸、西武の炭谷は巨人へ。西武の浅村は楽天に移り、中村は残留した。

 背筋を伸ばし、真っすぐに前を向いた。「決まりました。阪神タイガースさんに、お世話になることを決めました」。約100人の報道陣を前に、西が阪神への移籍を正式表明。「今はホッとしています」と小さく息をついた。

 最後まで恩義や愛着を感じていたオリックスのほか、ソフトバンクなど他球団に連絡を済ませ、退路を断ってテーブルについた。3度目の交渉は約1時間。「ひたすら悩みましたけど、環境を変えたくなかったので」。プロ入りから10年を過ごした関西に親しみがあった。交渉に出馬した矢野監督も「正直、条件などでいったら、勝てなかったと思う。こっちに住んでいることが大きな要素になった」と“地の利”を指摘した。

 ちょうど1か月前の11月7日にFA宣言し、DeNAなど4球団と交渉。中でもソフトバンクは、最終的に4年総額20億円超まで条件を引き上げてくれた。だが、阪神と合意した条件は4年総額10億円。「自分をどれだけ必要としてくれるか、という言葉を頂きたい」と繰り返してきた「誠意」を、阪神との交渉過程で感じた。

 今季は10勝13敗と黒星先行。だが、1試合平均(9回を投げた場合)の援護点2・86点は、12球団の規定投球回到達投手で最少だった。「(投球の)中身を評価しています」という谷本副社長の言葉が西の心に響いた。

 6日が50歳の誕生日だった矢野監督は「1日遅れのプレゼントを頂きました」と満面の笑み。00年の星野伸之以来となるFA移籍1年目の開幕投手にも「そこを目指してやってくれたら(先発の)みんなにとってもいい」と期待をかけた。

 オリックスの背番号「21」を脱ぎ、新天地では「16」に決定。「1年間けがなく、1イニングでも長く投げたい」。通算74勝右腕が、なじみのある関西にどっしりと根を張り、セ・リーグでも大きな花を咲かせる。(長田 亨)

 ◆西に聞く

 ―今の気持ちは?

 「決断するまですごく長かったので、不安とか、いろいろありましたけど、決断してホッとしている」

 ―決断のタイミングは?

 「最近ですね。いろんな方に連絡して考えましたので、今までにないぐらい悩んで、相談した」

 ―矢野監督からの印象に残った言葉は?

 「矢野監督からは『ファンを喜ばせたい』という言葉がありましたので、球場に来てくれる方とともに頑張りたいと思います」

 ―開幕投手については?

 「これからしっかり考えたいと思います」

 ◆西 勇輝(にし・ゆうき)1990年11月10日生まれ、三重県出身。28歳。菰野高から2008年ドラフト3位でオリックスに入団。コースを突く巧みな投球が持ち味で、11年に初めて10勝を挙げ、12年10月のソフトバンク戦で無安打無得点試合を達成した。今季は10勝13敗で、通算成績は209試合登板で74勝65敗1セーブ、防御率3・30。181センチ、80キロ、右投右打。

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