【楽天】平石洋介新監督インタビュー…パ最下位からV狙うため、星野流闘争心求ム

スポーツ報知
色紙にはシンプルに“勝つ”と書き込んだ平石監督

 楽天の平石洋介監督(38)が16日までに、「とうほく報知」のインタビューに応じた。監督代行から新監督に就任した指揮官は、FAで加入した浅村栄斗内野手(28)、ドラフト1位の辰己涼介外野手(21)への期待に言及。影響を受けた監督に星野仙一副会長(享年70)の名前を挙げ、闘う集団をつくり上げ、優勝を狙うことを誓った。(取材構成・山口 泰史)

 ◆平石洋介監督インタビュー

 ―まずは今オフ、最大の補強になった浅村。戦力としてはもちろん、チームへの波及効果も期待される。

 「一番チームで足りないところだったので本当にうれしい。タイミング合わせるのも当然うまいですし、しっかり振れる中でミートポイントの奥行きがある。どういう風に考えて打ってるかとか、技術以外のところでもすごくためになると思う。後は少々コンディションが悪くても黙って出続ける。気持ちの強さというか、平気な顔してやってるのはさすがですよね」

 ―上位を狙うには新人の台頭も不可欠。特に辰己には即戦力の期待がかかる。

 「当然1位ですから。1年目から争いには食い込んできてほしいなと思いますよね。ドラフト候補の映像で、一番衝撃を受けたのが辰己だったんです。一番は肩。あの肩の強さと正確さと。そこから入っていって、バッティングも思ったより振れますし、逆方向にバットコントロール合わせる能力もある。足もあれだけある。あれだけのスローイングする選手って今、プロ野球界でも一番上ぐらい行くんじゃないですか」

 ―理想の監督像はない。それでも一番影響を受けたのは、やはり闘将だった。

 「正直、誰を目標にとかは思ってないです。でもやっぱり星野さんはね、一番影響受けたかなとは思います。勝負心(ごころ)というか、闘う姿勢というか。今思えば星野さんだって、ユニホーム着てるときと着てないときと、あれだけ人が変わる。これだけの選手がいて、本当は全員に頑張ってほしいし、でも限られたメンバーしか使えない。一番トップの人間として、心を鬼にして決断しないといけないことだってある。ただ僕が同じようにやれって言われても、星野さんは星野さんで、僕は僕なので。あんまり意識しないでやろうとは思ってますけどね」

 ―来季の構想はまだ固まっていない。選手には、自分でポジションを奪うたくましさを求めていく。

 「レギュラーが誰かとか、ローテーションが誰かとか、僕の中では本当に白紙なので、今までの選手もそうですし、これまでなかなか1軍経験のない選手も、本当に良ければ使います。なので、みんなが本気でレギュラーであったり、自分のポジションであったりを、取りに来てほしいですね」

 ―来季の目標は優勝。選手には闘う姿勢を求めた。

 「最下位のチームがいきなり優勝なんかね、そんな甘いものじゃないと承知の上で本当に優勝を狙いたいです。まず闘う集団になることでしょうね。それができる選手を使っていきたいなと。プレー一つ一つの実力も当然ありますけど、闘う姿勢がないような選手は使いたくないなと思います」

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