【ヤクルト】雄平、球団史上“最遅”17年目で1億円 投手で入団、野手転向し9年

スポーツ報知

 ヤクルトの雄平外野手(34)が20日、都内の球団事務所で契約更改を行い、4000万円増の年俸1億円でサインした。プロ17年目での大台突破は球団史上“最遅”記録だ。

 投手から野手に転向して9年目の今季は、3年ぶりに規定打席をクリアしてキャリアハイの打率3割1分8厘。球団側が特に評価したのは勝負強さ。無死や1死で得点圏に走者を置いた打席での結果などを重視した球団独自の査定システムにより、遅咲きの大台突破が実現した。

 1200万円からスタートした投手時代の最高年俸は08年の2200万円。野手転向1年目の10年は1400万円も、結果を残せず14年には1250万円まで落ち込んだ。崖っ縁からはい上がってつかんだ1億円に、ベテランは「野手に転向した時には想像できなかった金額。夢ではあったのでうれしい」と笑顔を見せた。

 来季の目標は全試合出場とキャリアハイ更新。「最下位だった去年よりも2位だった今年の方が悔しい。やっぱり1位がいい」と、4年ぶりのリーグ制覇へ気合が入っている。

 目標達成へのキーポイントに挙げたのが「バットの固定」。今季は青木と同モデルなど数種類を併用したが、来季は860グラムの軽量タイプ1本で臨む。今季終盤に使っていたもので、「1本にすることで、より自分の感覚を大事にしていきたい」と、ベテランならではのこだわりを強調。相次ぐ故障にも泣かされてきたが、現在は痛みを感じるところもなく、このオフは近年軽めにしていたウェートトレの負荷も上げている。35歳になる17年目へ、さらにパワーアップしてスイングに磨きをかける。

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