【日本ハム】田中賢介、来季での引退を宣言「逆にパワーが出る」

スポーツ報知
19年シーズン限りでの引退を表明した田中賢

 日本ハムの田中賢介内野手(37)が25日、19年限りでの現役引退を宣言した。札幌市内の球団事務所で契約を更改。今季7500万円から1000万円減の1年契約年俸6500万円プラス出来高でサインした後、会見し「2019年シーズンをもって引退します」と話した。1年近くも早い段階での引退宣言は異例だ。

 17年終盤から途中出場が増え始めたのが決断のきっかけだ。今季は67試合で打率2割9分5厘。打撃、守備両面の衰えも感じ「できると思っていることと、実際にできていることのギャップが大きくなってきた」という。

 開幕前に引退宣言したのは、ベテランなりの気遣いからだ。「早く引退宣言した方が(周りに)気を使わせなくて済む」。優勝へ一丸となるべき時期に、引退で悩む選手は足手まといになる。「最後の1年って思えれば逆にパワーが出る」。期限を設定することで、自らを追い込む意味もあった。

 球団は慰留に努めたが本人を説得できず、年末まで発表がもつれた。「本人の決意が固かった」と吉村GM。来季は日米通じてプロ20年目。田中賢は「(優勝)パレードの先頭車に乗って皆さんに手を振れたら最高です」と花道を日本一で飾る決意を示した。(秦 雄太郎)

 ◆田中 賢介(たなか・けんすけ)1981年5月20日、福岡県生まれ。37歳。東福岡高から99年ドラフト2位で日本ハム入団。ベストナイン6度とゴールデン・グラブ賞を5度受賞。海外FAで2013年にジャイアンツとマイナー契約を結び、メジャーでは15試合で打率2割6分7厘、2打点。15年に古巣に復帰。日本通算で1530試合に出場し、打率2割8分3厘、47本塁打、470打点。176センチ、78キロ。右投左打。

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