【阪神】球児、ハワイ自主トレのパートナーは、誰よりも信頼している男

　阪神・藤川球児投手（３８）が２９日、米ハワイで行っていた年内の自主トレを打ち上げた。１７歳の長男を練習パートナーにしていたことを明かし、「体の状態はすごくいい。来年はやってやるぞという気持ち」と気合十分。「親子タッグ」で守護神奪回を目指す。

　来季への本格始動は例年より早かった。５日に契約更改したその日のうちに「早く準備しないといけない」と野球道具を持って飛び立った。体が動きやすい常夏の島で、キャッチボールなども継続。１８年目のシーズンに挑むための自主トレを支えていたのが愛息だ。

　「息子が練習相手。自分のことを一番、分かっている」。これまでも、数々の助言をもらっている。２０１５年に米大リーグ・レンジャーズから独立リーグ・四国アイランドリーグｐｌｕｓ高知に移籍した際には「投げ方が前と違う。戻してみたら」と指摘され、米国で体に染みついていた上半身主導のフォームから脱却して本来の力を発揮。誰よりも間近で自身を見てきた存在に「頼りにしている」と全幅の信頼を寄せている。

　今季は５３試合に登板して、５勝３敗２セーブ、２１ホールド。勝利の方程式の一角を担った。チームが最下位からの巻き返しを期す来シーズンはクローザー再挑戦を志願し、矢野監督も有力候補に挙げている。「自分をもっと成長させる」と３８歳のベテラン右腕。身内の心強いサポートを受け、勝負の年に挑む。