【楽天】右肩痛からの復活を目指す由規が自主トレ公開 回復順調も不安を吐露

スポーツ報知
自主トレを公開し、投球練習を行った楽天の由規

 右肩痛でヤクルトを退団し、楽天に育成選手として加入した由規投手(29)が20日、楽天生命パークの室内練習場で行っている自主トレを公開。右肩は順調に回復しているが、育成選手から支配下復帰を果たした3年前と比べて調整段階が遅れていることについて、不安な心境を打ち明けた。

 由規はこの日、マウンドの傾斜を利用して約120球のネットスローを行い、地道にフォーム固めに励んだ。「キャッチボールと違って、相手の胸を狙って投げることなどを意識せず、1球1球どこが悪いかを確かめながらできる。キャンプまであと2週間ないぐらいですけど、順調に来てるかなと思います」と語った。

 一方で、育成選手が支配下選手に登録されるのは7月31日が期限となっている。「(首脳陣からは)あせらずにやれ、と言っていただいたので、あせらずマイペースにやりたい。ただ、育成選手として期限も決められている。あせらず急ぐ、という気持ちで頑張りたい」と複雑な思いも口にした。

 由規は15年オフにも右肩痛などで育成選手に降格。この時は翌16年7月5日に支配下選手に復帰し、1軍登板も果たしている。この再現を期待されているが、「あの時は今の時点でピッチングもしてたし、2月には試合にも投げていた。でも、今はまたゼロから立て直す状況。それを比べてみると、ちょっと…」と表情を曇らせる。実際、ピッチング再開についても「ここという明確な目標は立てずにやりたい」としている。

 球団のトレーナーとは「育成選手のリハビリは、期限が決められてる中でするのが一番難しい。あくまでもそこ(7月末までの支配下登録)を目指さないといけないけど、そこは抜きにして、ちゃんと段階を踏んでやろう」と話しているという。

 幸い、由規がヤクルトに入団した当時から投手コーチを務め、3年前には復帰をサポートしてくれた伊藤智仁氏が、今季から楽天の投手コーチに就任した。先日、仙台で再会した際には、現状について意見交換を行い、さっそく練習メニューのアドバイスをもらった。「入団当時から面倒を見てもらったし、トモさんがいるのは心強いですね」と由規。あせらず急ぐ―。地元・仙台で三たび復活を遂げるべく、由規が難しい挑戦にぶつかっていく。

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