【阪神】藤浪、超速仕上げ「期待に応えたい」もう4度目ブルペン81球

スポーツ報知
早くも今年4度目のブルペンに入り、81球を投げ込んだ藤浪(カメラ・豊田 秀一)

 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が22日、自身最速の仕上がりをアピールした。兵庫・鳴尾浜で早くも今年4度目のブルペン入りを果たすと、すべてワインドアップ投法で、カーブなどを交えながら81球の本格投球を披露。WBC侍ジャパンに選出された2017年を上回る異例の超ハイペース調整を続けている。

 一球一球、丁寧に振りかぶりながら、藤浪は力強い球を投げ込んだ。「感覚が悪かったので、ちょっと投げただけです」と、投球を重ねながら修正した。12日の初投げからブルペン回数、強さ、球数と、今までにない調整ペースだ。

 完全復活へスポーツ医学の専門家も太鼓判を押した。昨春の2軍キャンプで臨時コーチとして、腱(けん)や体の使い方を指導した「ベースボールメディカルセンター」の相沢一幸氏がブルペン投球を視察。投球時の体のバランスなどをアドバイスし、「いい方向にいっている。(体の使い方を覚えれば)すごい投手になると思う」と期待を寄せた。

 競馬界のレジェンドの応援にも力を得た。このオフは中央競馬の武豊騎手(49)が総合プロデュースする京都市内のジムに本格入門。武は21日に、関西スポーツ賞特別賞を受賞した際、「本当に結果を出してほしい」とエール。藤浪は「良いアドバイスをたくさんもらっています。期待してもらっているので応えたいです」と感謝した。最近3年は計15勝と苦しむが、1年目の13年から3年連続2ケタ勝利をマークした実力は折り紙つき。若きエース復権へ、ハイペース調整に決意が表れている。(原島 海)

 ◆藤浪の過去のハイペース調整 ルーキーイヤーの13年は、今年より2日早い1月10日にブルペン入りしたが、捕手を座らせたのはキャンプ中の2月10日だった。また、WBCに参加した17年は早い仕上がりだったが、4度目のブルペン入りは、今年より5日遅い1月27日で球数も60球だった。昨年はダルビッシュやカーショーと米国で合同自主トレを行い、1月22日に帰国すると、翌日に33球の本格投球を行った。

野球

×