【ロッテ】福浦、現役引退の決断理由「正直なところ…」

スポーツ報知
今季限りでの現役引退を表明した福浦和也

 ロッテ・福浦和也内野手(43)が、24日、今季限りでの現役引退を表明した。昨季通算2000安打を達成した26年目のベテランは都内のホテルで行われたコーチ会議に参加後に取材対応し、決断理由や今後の指導者人生について語った。

 ―決断理由は。

 「球団からも『来年は2軍打撃コーチを主にやってくれ』と言われた。その時点で気持ちは強まったのが正直なところです」

 ―このタイミングでの発表について。

 「現場の方に力を入れていこうかなと思った」

 ―現役への思いを。

「まだ兼任ですが、選手なので。中途半端なことはしないで練習するときは練習してしっかり選手としてやろうかなと思ってます」

―どういう気持ちでプレーを。

 「今年1年、楽しみたい」

 ―やり切ったか。

「やり切ったとは言えないですけど、気持ちは固めたので」

 ―残り1年、どういうシーズンにしたいか。

 「あれだけたくさんのファンが応援してくれるので恩返しできるようにグラウンドに立って頑張る。若手を育ててチームが強くなるのが一番の目標。チームを底上げできるように。優勝できるように頑張っていきたい」

 ―コーチをしてどのように選手を育てていきたいか。

 「今岡2軍監督を中心に2軍の管理をしっかりして、勉強しながら力を合わせて頑張っていきたい」

 ―相談は家族だけとのことだったが、井口監督や球団に相談しなかった理由は。

 「僕が決めることなので。監督に言って『まだ辞めるなよ』と言われたらアレですから。こういう年も年なので、家族が一番だった」

 ―どういうシーズンにしたいか。

 「一生懸命やることをやる。去年は2000安打という目標があって苦しい思いをした。最後はしっかりやって野球を楽しみたい」

 ―西武・松井稼頭央選手(現2軍監督)の引退も響いたのでは。

 「稼頭央くんがいなくなったのもでかいのかもしれない。稼頭央くんがまだやっていたら、じゃあ俺もとなっていたかもしれない。戦友がいなくなったのも大きいかもしれない」

 ―選手としてのモチベーションは。

 「最後に打席に立てるように頑張りたいと思うのかなあ。ファンの前でもう1本打ちたい。それだけ。ホームラン・ラグーンができるのでホームランは打ちたいですね。チャンスがあるかどうかわからないですけど、チームが優勝するのが一番なので」

 ―どういう指導者になりたいか。

 「選手とコミュニケーションをとりながら、長所を伸ばしていきたい。強いチームにしたい」

 ◆福浦和也(ふくうら・かずや)1975年12月14日、千葉・習志野市生まれ。43歳。習志野高から93年ドラフト7位で投手としてロッテ入団。1年目の夏に打者転向。97年に1軍入りし、翌年から一塁レギュラーに定着。01年に首位打者、10年にベストナイン。ゴールデン・グラブ賞3度。通算2334試合、打率2割8分4厘、118本塁打、935打点、10盗塁。183センチ、88キロ。左投左打。年俸2000万円。

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