【中日】根尾、2月中の実戦出場なし 与田監督「必要以上に焦らせたくない」

スポーツ報知
沖縄での自主トレで守備練習を終え、グラウンド整備をする根尾(カメラ・石田 順平)

 中日の与田剛監督(53)が29日、ドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=の2月中の実戦出場を白紙とした。開幕1軍についても焦らせない方針を強調した。

 根尾は右ふくらはぎ肉離れからの回復を示した。沖縄での合同自主トレも2軍で別メニュー調整だが、遊撃の守備位置で28球のノックを受けた。「痛みはない。ランニングシューズだと滑って、逆に危ない」。故障後初めて、足に負担の大きいスパイクを履いた。

 指揮官は、午前中に北谷での1軍の自主トレを視察後に、2軍の読谷へ移動。根尾の練習を直接確認することはできなかったが、ウェート室で顔を合わせたルーキーに「しっかり頑張れよ」と声をかけた。

 それでも、慎重な言葉に終始した。「一日でも早く万全な体になってほしい願いはあるが、そう簡単にいかないのも分かっている」。同じドラフト1位の藤原との“大阪桐蔭対決”が期待された2月14日のロッテとの練習試合(北谷)に「まだ18歳なので必要以上に焦らせたくない。僕の立場ではそれしか言えない」と、起用する予定がないと説明。約15分間の取材中に7度も「焦るな」という根尾に向けた言葉を繰り返し、開幕1軍についても「例えば(オープン戦で)フルイニングで何試合に出られるか」という条件を想定した。

 根尾は、室内練習場では椅子に腰掛けて上半身だけでティー打撃。「(故障箇所に)負担はかからない。感覚の確認」と、自ら考えた練習法に取り組んだ。与田監督のスローペース指令の中で、工夫を続けていく。

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