【DeNA】筒香「新感覚」打法「すごくしっくり」広角に3連発

スポーツ報知
上体を前かがみにする新しいフォームでフリー打撃をする筒香(左)(右は昨年開幕直後の構え=カメラ・石田 順平)

 DeNA・筒香嘉智外野手(27)が30日、沖縄・宜野湾市内で自主トレを公開。新フォームで広角に3連発し「今の段階ではすごくしっくりきています」と手応えを口にした。

 まだ1月。それでも気温20度を超える南国の陽気に背中を押されたのか、筒香が力を入れ始めた瞬間、白球は軽々とフェンスを越えていった。39スイング中サク越えは3本だったがその3本が圧巻だった。最初は力強く右翼へ。そして次は中越え、そして最後は左越え。狙い済ましたかのように打ち分け「たまたまです。そんな技術ないです。僕に」と、謙遜し笑った。

 明らかに昨年とは違った。上半身は右バッターボックス方向に前傾。バットを寝かせ、ヘッドも投手方向に。右足は、ほぼ上げず、タイミングを取る程度でノーステップに近い形になった。昨春キャンプでも“棒立ち”に近いフォームを試すなど毎年進化を求めている。意図について「体の中のことなので伝えることはできないです。外見は変わっていますけど、自分の中で今までと一緒の部分もありますし、新しい感覚が出たのもある。体に従っていったらこういう形になった。またこれから微調整が入ると思う」と話すにとどめた。

 このオフの契約更改で将来的なメジャー挑戦の意向を球団に伝えた。オフにポスティングが実現すれば日本ラストイヤーになる。「一人一人が100%の力を出せば必ず優勝できる。個人としては終わった時に自分の中で納得できるシーズンを過ごしたい」。主将5年目、そしてプロ10年目のシーズン。まずは自身初のリーグ制覇へまい進する。(岸 慎也)

野球

×