【ソフトバンク】ON揃い踏みに3万3000人! 平成16年キャンププレーバック

スポーツ報知
平成16年2月9日付の紙面

 大坂なおみが世界のトップに立ち、大相撲では玉鷲が初優勝。と思えば芸能界には「嵐」が吹き荒れる。もう何が起こっても不思議じゃない今日この頃。いよいよプロ野球のキャンプもスタートです。スポーツ報知が誇る各チームの担当記者が今季のイチ推し男を紹介。平成キャンプの名場面とともにお送りします。

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 九州での人気を不動のものにしたのがダイエー時代の2004年、宮崎での初の春季キャンプだった。日本一になった03年は和田毅が新人王を獲得し、川崎宗則がレギュラーに定着。前年までの高知よりアクセスが容易になり“イケメンコンビ”らに連日の黄色い声援が飛んだ。当時を知る球団関係者は「高い声(若い)のファンは川崎。ちょっと低い声(年配)のファンは和田」と振り返る。

 日本代表の長嶋茂雄監督が視察に訪れた際は、王貞治監督との「ON」そろい踏みを見ようと、3万3000人ものファンが殺到した。王監督も即席サイン会を開くなど、「巨人より一人でも多く」と熱心にファンサービス。今に至る12球団トップクラスのキャンプ集客力の礎が築かれた。

戸田記者イチ推し 柳田悠岐

 柳田が“超人伝説”を作る。30歳だった昨年は36本塁打、102打点でキャリアハイを更新。「人間のピークは大学生ぐらい」と発言したこともあったが、技術、体力の伸びしろに本人も気がついた。今季の目標は球団OBの小久保氏が01年にマークした44本塁打超え。もともと、大風呂敷は広げないタイプだが「600打席立てれば、今の技術ならいける」と口ぶりにも風格が漂う。とんでもない成績を残しそうな予感がする。

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