【中日】アライバに地獄のノック 平成17年キャンププレーバック

スポーツ報知
平成17年2月14日付の紙面

 大坂なおみが世界のトップに立ち、大相撲では玉鷲が初優勝。と思えば芸能界には「嵐」が吹き荒れる。もう何が起こっても不思議じゃない今日この頃。いよいよプロ野球のキャンプもスタートです。スポーツ報知が誇る各チームの担当記者が今季のイチ推し男を紹介。平成キャンプの名場面とともにお送りします。

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 中日は平成30年間で1999年、04年、06年、10年、11年と5度のリーグVを成し遂げた。とりわけ04年以降4度の優勝には、「アライバ」の愛称で親しまれた荒木雅博(現・2軍守備走塁コーチ)、井端弘和(現・野球評論家)の二遊間コンビの貢献が絶大だ。鉄壁の守備を築き上げる礎となったのは、沖縄・北谷球場のサブグラウンドで行われた地獄のノックだった。

 04年に就任した落合博満元監督が自らバットを持ち、延々と白球を打ち続けた。05年2月5日には、1時間30分で378球。同14日にも2時間で400球を浴びせた。06年には1時間50分のノック終了後に雨が降り出し、荒木が「もっと早く降ればいいのに…」と愚痴をこぼすほどの過酷さだった。

長尾記者イチ推し 根尾昂

 ドラフトで4球団競合の末に獲得した根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=。当初は1軍でキャンプインの予定だったが、右ふくらはぎを痛めて2軍スタートになった。27日からの沖縄先乗り組の合同自主トレでは、1軍の北谷ではなく2軍の読谷に報道陣が殺到。球団関係者が「北谷にも来てくださいよ」と嘆くほどの一極集中だ。平成の怪物・松坂との初対面や、17年の新人王・京田との遊撃争いも先送りになりそう。焦らず大事に金の卵を育てる。

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