【日本ハム】輝星フィーバー ダルビッシュ&中田級の出待ち300人

スポーツ報知
那覇空港に到着し、ファンにタッチで歓迎される吉田輝(カメラ・佐々木 清勝)

 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が31日、2軍キャンプ地の沖縄・国頭(くにがみ)村に入った。那覇空港では約300人のファンと報道陣が集結。期待のルーキーに熱視線が注がれ、フィーバーが吹き荒れた。宿舎に入ると、さっそく選手ミーティングに参加。新人選手に伝えられた“ケガ禁止令”を受けて早寝早起きでの体調管理を心掛け、充実のキャンプを過ごす。

 吹き込んでくる南国の風と、ファンの熱気が輝星を歓迎した。那覇空港に到着すると、球団支給の紺色スーツと青いネクタイでビシッと決めた18歳を、無数のフラッシュと黄色い声援が待ち受けた。宜野湾市で行われるDeNAの選手らと同便での沖縄入り。1軍クラスの選手と比較しても、到着口を出た期待の新人への声援は誰よりも大きかった。

 「キャンプが始まるのですごい楽しみ。自主トレでは新しい動きも入って感覚が変わるところもあった。キャンプで発揮できれば」

 初の沖縄上陸に心が躍った。最高気温24度の那覇。「空港の中からものすごく夏っぽくて」と笑顔がこぼれた。寒風吹きすさぶ、千葉・鎌ケ谷での自主トレを無事終えてきた。それだけに初の春季キャンプは期待しかない。「全力でやっても暖かい分、大丈夫。新人合同自主トレより濃い練習ができるように頑張りたい」。本格的なスタートを切る心と体の準備はできている。

 やる気に満ちあふれるからこそ、ブレーキはかける。「最初から飛ばしすぎないように」。宿舎到着後、すぐに行われたミーティングでは、球団から新人選手に注意喚起がなされ、キャンプの入り方と体調管理の大切さについて説明を受けた。張り切りすぎて故障をしては意味がない。「野球に集中できるように早めに寝て。休みの日も早めに起きて生活リズムを作りたい」。最低でも午後11時就寝が目標。早寝早起きの健全な生活で、約1か月のキャンプをケガなく乗り切る構えだ。

 宿舎では、待ち受けていた子供のファンに丁寧にサインした。注目度の高さはピカイチだが、プロの世界だけに、結果を出さねばならない重圧もある。2日にはキャンプ初のブルペン入りも予定。1軍が帰国後の16日に行われる紅白戦(国頭)が初実戦の場だ。「しっかり体調管理をしながらできたら」。甲子園を沸かせた右腕の初キャンプが、いよいよ始まる。(秦 雄太郎)

 ◆過去の日本ハム選手のキャンプ地入りフィーバー

 ▼新庄剛志(04年) チームから約2時間遅れで那覇空港入り。チーム到着時を100人上回る、約500人のファンと報道陣が出迎え。

 ▼ダルビッシュ有(05年) 那覇空港に300人のファンが集結した。

 ▼中田翔(08年) 那覇空港に前年の6倍となるファン300人が押し寄せた。

 ▼斎藤佑樹(11年) 那覇空港ではファン1100人、報道陣250人が集結。羽田空港では1人だけVIPゲートからチェックインする異例の対応。

 ▼大谷翔平(13年) 那覇空港ではファン200人が熱烈歓迎。

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