【日本ハム】上沢直之、初開幕投手へ名乗り「負けていられない」

スポーツ報知

 日本ハムの上沢直之投手(24)が、自身初の開幕投手に名乗りを挙げた。1日(日本時間2日)に、米アリゾナ州スコッツデールでの1軍春季キャンプがスタート。昨季チームトップの11勝を挙げた右腕は「そこを目指してやらなきゃいけない」と、開幕戦に照準を合わせた。また、オリックスから加入した120勝右腕・金子弌大(ちひろ)投手(35)へ「負けていられない」とライバル心をあらわにした。

金子に負けない 青く澄みわたった異国の空の下、上沢が決意がこもった表情で言い切った。「開幕投手は一番信頼されている投手が任せてもらえると思う。なんとかそこはやりたいという強い思いがある」。若きエースの目が自身初の大役を見据えた。

 成功が右腕にエースの自覚を芽生えさせた。昨季は自己最多の11勝をマークし、カード頭の試合を任される機会が大幅に増えた。「(カードの)最初に投げる投手の役割の重要さ、チームからの期待も感じた」。信頼される充実感を得たことで、自然と開幕投手への憧れも強まった。

 強力なライバルの存在も力に変えるつもりだ。新戦力の金子は14年の沢村賞右腕。今季の開幕投手を争うかもしれない相手に対して「何年もプロ野球のトップで投げていた選手」と尊敬の念を抱く一方、「負けていられない」。メラメラと闘志を燃やした。

 この日は、立ち投げでリリースポイントなどを確認。2日(日本時間3日)には、キャンプ初のブルペン投球を予定している。「なんとか自分の力でやってやろうという気持ち」。強い覚悟を胸に、初の大役を射止めにいく。(小島 和之)

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