【広島】坂倉、達川氏に呆然「バットを持てば天才」ミットを持てば?

スポーツ報知
緒方監督の期待は大きい広島・坂倉

 広島・坂倉将吾捕手(20)が大先輩に圧倒された。9日、広島の元監督で昨季までソフトバンクのヘッドコーチを務めた達川光男氏(63)が宮崎・日南キャンプを訪問。速射砲のように賛辞と苦言をまくしたてられ、返す言葉を失った。

 坂倉がフリー打撃で快音を響かせ、意気揚々とダッグアウトに引き返すと、1980年代に名捕手として鳴らした達川氏につかまった。

 「坂倉! オマエはさすがじゃのう。バットを持ったら天才。でもミットを持ったら…。のう。バッティングはベタ褒め、キャッチングもベタ褒め。いや、逆の意味のベタ褒めよ」

 あいさつする間も与えてもらえず、ただ「ハイ」とうなずくしかなかった。

 さらに達川氏に「キャッチャーは一にキャッチング、二にキャッチング!」と捕球能力こそ生命線だとゲキを飛ばされた坂倉。緒方孝市監督(50)から「試合で数多くの経験を積ませようと思う選手」と期待され、昨秋から左翼の守備にも挑戦している。気がつけば達川氏はダッグアウトから姿を消しており、嵐のように過ぎ去った時間に、ただただボウ然するのみだった。

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