MLBで流行「オープナー」は選手枠1増の「NPBはかなり有効」か…データ専門家が解説

スポーツ報知
プロ野球にも新しい潮流が生まれるだろうか?

 南国からキャンプ便りが届く中、真冬の東京で「オープナー戦術は日本でも有効か」という議論がこのほど都内で交わされた。

 「オープナー」とは、先発投手をリリーフ陣が務め1イニング程度投げて、本来の先発投手にリレーする仕組み。メリットとしては、好打者がそろう初回の序盤から中軸に対して「抑え」専門の投手をまずあて、下位打線から本来の先発投手を起用することで相手の得点力をそぐというもの。MLBでは昨季にレイズが取り組みはじめ、すぐに他チームも積極的に使い出した。

 「おっさんの、おっさんによる、おっさんのためのプロ野球講座」と銘打ったイベントに登壇した野球データ分析会社「DELTA」の岡田友輔代表は「NPBはかなり有効と個人的に考えている」と説明した。

 その大きな理由が出場選手登録枠が今季から1人増え29人となり、投手を手厚くできること。さらにMLBに比べると「1、2軍の入れ替えが比較的容易にできるので、投手起用が柔軟にできる」点が、MLBよりもNPBの方がメリットを感じやすいという。

 ローテ5番手、6番手投手が先発する際には「オープナーを使用して、(ローテ)5、6番手は打者2巡くらい投げてブルペンに再びタッチすると、失点が下がるのでは」と予測した。

 「オープナー」は従来の「勝ち投手」「ホールド」「セーブ」といった評価の概念を覆す。野球ファンの間にも賛否含めて様々な見方があるのも事実だ。

 岡田氏が登壇したのは、日経新聞社とパ・リーグマーケティングが6日に開催した「もし野球好きのおっさんがデータ分析を学んだら」というイベント。「自称!?おっさん」の野球好き男女約90人が専門家の話に耳を傾けて、白熱した質疑応答も交わされていた。

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