【阪神】藤川球児、7年ぶり守護神復帰へ江夏氏太鼓判「全盛期に近いボール」

スポーツ報知
ブルペンで力のこもった投球を披露する藤川(奥は福原投手コーチ=カメラ・豊田 秀一)

 阪神・藤川球児投手(38)が15日、OBの江夏豊氏(70)から、7年ぶりの虎の守護神復帰へ太鼓判を押された。ブルペンで投げ込む姿に、レジェンド左腕は「年々若返っているんじゃないか。以前(全盛期)に近いボールは行きだしたな。大したもんだ」と絶賛。今年7月に39歳となる右腕は「感謝して頑張りたい」と、熱いエールに頭を下げた。

 真後ろで見守る大先輩を、何度もうならせた。ストレートを中心に52球。「今さら褒められてうれしいとかはないですね」と球児は笑ったが、ネット越しでもすごみは十分に伝わった。江夏氏は日米通算227セーブの実力に加え、大差の展開での登板など、ここ数年の経験による成長を指摘。その上で「空白があるから、どれだけ気持ちを引き締めてやれるかだろうな。それによってタイガースの順位も変わってくるだろうし」とまで言い切った。

 江夏氏は、さらに持論を展開。「日本のプロ野球、4番、エース、抑えは日本人がやるべきだよね。助っ人は違う意味の助っ人だから」と強調した。同じくブルペンで見守った矢野監督も、現状を高く評価。「十分に抑えをいけるんちゃうかな、っていう期待を持てるようなボールをずっと投げてくれてるから」と、かつて自らのミットで受けていた火の玉ストレートの復活に目を細めた。

 2年連続で30セーブ以上を挙げているドリスとのクローザー争いは、これからが本当の勝負。元気いっぱいの藤川にチーム内外で期待が高まっている。(嶋田 直人)

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