【楽天】新戦力〈10〉則本佳樹、偉大な兄は「超えるべき目標」

スポーツ報知
まずは支配下登録を目指す則本佳

◆育成2位・投手 則本佳樹(24)=山岸ロジスターズ=

 顔も投球フォームも、兄・昂大(28)とうり二つだ。兄は入団から6年連続で2ケタ勝利(通算75勝)を挙げるエースに成長。今年も開幕投手の最有力候補だ。佳樹は「まさか楽天に入団するとは思わなかった。すごくうれしい事なので、これから期待に応えられるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 声までもがそっくりだが、投球スタイルは異なる。150キロ超の剛速球でねじ伏せる昂大とは異なり、直球は140キロ台。ツーシームを軸に、変化球を低めに集めて打たせて取るタイプだ。まずは支配下登録を目指す立場だが、目標は大きい。「兄は越えるべき目標だと思っている。肩を並べて投げられる選手になりたい」と力を込めた。

 昂大は2軍スタートとなった弟について、チームのあらゆる関係者から情報を集める意向を示唆。「何かあったら、すぐに言いたいと思います」。陰ながらも、厳しく見守る考えだ。

 野球を始めた小学3年から、いつも兄と比較されてきた。佳樹は「そのプレッシャーが僕のエネルギーになると思っているので、それをバネにやっていきたいと思います」と闘志を燃やす。偉大なエースの背中に、必ず追いつく。(高橋 宏磁)

 ◆則本 佳樹(のりもと・よしき) 1994年5月14日、滋賀県生まれ。24歳。大滝小3年の時に、多賀少年野球クラブで野球を始める。北大津高3年夏に甲子園出場も1回戦敗退。近大では右肘手術などの影響で、登板はわずか1試合。17年、山岸ロジスターズに入団。最速は145キロ。174センチ、76キロ。右投左打。

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