【楽天】外野バトル本格化 ドラ1辰己、ブラッシュ、オコエが一発競演

スポーツ報知
2回無死二塁、左越え2ランで実戦初安打を記録した辰己

◆練習試合 楽天6―3ロッテ=特別ルール=(17日・金武)

 楽天は17日、練習試合でロッテと対戦した。ドラフト1位ルーキー・辰己涼介外野手(22)=立命大=が、対外試合で今季初安打となる決勝2ランを放つと、新外国人ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)=エンゼルス=、オコエ瑠偉外野手(21)も負けじと本塁打を放ってアピール。外野手争いが、いよいよ本格化してきた。

 一発攻勢の口火を切ったのは、ルーキーだった。1―1で迎えた2回無死二塁。辰己が有吉の投じた139キロの直球を振り抜くと、白球は左翼席で弾んだ。ここまで実戦2試合で7打数無安打だったが、待望の初ヒットが本塁打。「練習ではセンターから左中間に向かって打つことを意識していた。練習通りにできて良かった」と充実感を漂わせた。

 3回一死走者なしの場面では、4番候補のブラッシュが左越えに待望の一発を放った。16日の練習試合・ロッテ戦(金武)で、初ヒットを打ったばかり。推定飛距離120メートルの特大アーチを放った助っ人砲は「直球が中に入ってきた。何でも1本目はうれしいね」ニンマリだ。

 オコエは5―3で迎えた7回先頭、西野の投じた143キロ直球を左翼席へ運んだ。チームの対外試合初勝利に貢献したプロ4年目は「イメージした通りの当たりだった。まだまだ続けていきたい」と気合をみなぎらせた。

 ブラッシュは一塁か指名打者での起用が濃厚。本人も「チームから与えられたポジションをやる」とこだわりはない。ただ登録通り外野で起用されることになれば、レギュラー争いはし烈を極める。島内宏明外野手(29)と、昨年の新人王・田中和基外野手(24)も有力候補。少なくとも5人以上で「3枠」を争うことになる。

 平石洋介監督(38)は「逆方向に放り込める。(辰己は)たいしたもんだと思う。ブラッシュも1本、完璧なのが出た。オコエも見事なバッティング」と3人をたたえた。一方で外野手争いについて問われると「まだ始まったばかり。最後の最後まで悩ませて欲しい。これもチームが強くなるためには必要なことなんで」と期待を込めた。このまま競争が続けば、チーム力の底上げにつながることは間違いない。(高橋 宏磁)

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