【広島】タナキクマルからタナキクチョー!長野、移籍後初の対外試合で誠也3ラン呼んだ

スポーツ報知
1回、中前安打を放つ長野

◆練習試合 広島8―0KIA(18日・コザしんきん)

 広島・長野久義外野手(34)が移籍後初の対外試合で「3番・DH」を務めた。初回、1番・田中広は倒れたが、2番・菊池涼が中前打で出塁して初打席が巡った。初球、真ん中外寄りの直球を中前にはじき返すと、指笛がこだました。1死一、二塁として4番・鈴木につなぎ、主砲の右越え3ランを導いた。

 2回は無死一塁で遊ゴロ併殺打に倒れて苦笑い。これでお役ご免の赤チョーさんは、巨人時代から親交の深い落語家・林家三平さん(48)の姿を見つけると「来てくれたんですね! 頑張りますよ」と笑顔を見せた。

 昨季は65試合で田中、菊池、丸、鈴木の「タナキクマルセイヤ」が1番から名を連ねた。打順を組んだ東出打撃コーチは「正直、打順は4番(鈴木)しか決めていない。(長野の3番は)回数的には少ないかも」と、あくまで「タナキク“チョー”セイヤ」はオプションの一つであると強調した。それでもカープでの対外試合デビュー戦は、巨人にFA移籍した丸の“定位置”にすっぽりと収まった。

 鈴木も「3番・長野」の後ろを打つイメージを固めつつある。「丸さんの場合は『どうせ初球から振らないだろうな』と思って(ネクストサークルで)見ていた。でもチョーさんは初球からブンブンいく。スタイルをなるべく早く知っていきたい」。常々「例年に比べて仕上がりが早い」と胸を張る長野。丸の穴を埋める準備はできている。(田中 昌宏)

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