【日本ハム】西川、初「侍」御礼弾 3ランも意識高い系「イメージと全く違う」

スポーツ報知
3ランを放った西川はベンチのナインとハイタッチしたが満足はしていない

◆練習試合 楽天3―8日本ハム=特別ルール=(20日・金武)

 日本ハム・西川遥輝外野手(26)が侍初選出の御礼アーチを放った。20日の楽天との練習試合(金武)に「1番・中堅」で出場し、2回に“今季1号”の右越え3ラン。それでも、「イメージと全く違う打撃。理想とかけ離れている。出合い頭」と納得いかない様子。3月9、10日の強化試合・メキシコ戦(京セラD)に臨む侍ジャパンの一員として、さらなる高みを追い求める。

 右翼の芝生席後方のネットに当たる特大弾にも、西川は不満げな表情を浮かべた。「イメージと全く違う打撃になった。打てたのはよかった。でも、理想とはかけ離れていた」。結果よりも、内容に納得いかなかった。

 1点リードの2回1死二、三塁。楽天のドラフト4位左腕・弓削の高め初球を引っぱたいた。「カットボールかな。打とうとしているところに打てていない。何であんな打ち方したんだろう」。想定外の弾道だった。「体が自分(の考え)と違う動きをしている。違う球だったら、打てていない。出合い頭。(引っ張る意識は)全然なかった。打ち方はよくない。あの球なら、右中間くらいにライナーで打てていないと」。右寄りにずれた放物線に、反省すらにじませた。

 求めるステージが上がっている。3月のメキシコ戦に臨む侍ジャパンに初選出され、背番号は99。「これまで誰もいなくて、今後も誰もつけないだろうから」と希望した。昨季までの2年連続盗塁王は、侍の稲葉監督が掲げる「スピード&パワー」の申し子として、日の丸でも唯一無二の存在を目指す。

 ベンチで見つめた栗山監督は「いい左打者がつながっていく中で、遥輝の持ち味はチームにはどうしても必要」と指摘。台湾から新加入の王柏融、近藤、清宮が控える中軸以降につなげるため、「ホームランもそうだし、チームを引っ張っていってほしい」と期待を寄せた。

 侍から開幕に向けて調整する。「もうちょっといいアプローチができれば、いいシーズンの入り方になっていく。ここ2、3年はいいスタートが切れていないから」と西川。プロ9年目を迎えたチームの顔が、理想の打撃でロケットスタートを繰り出す。

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