松坂世代の久保、メキシコ挑戦で出国「ワクワクしかない」

スポーツ報知
伊丹空港からメキシコに向けて出発した久保‖本人提供

 ロッテ、阪神、DeNAで通算97勝を挙げた久保康友投手(38)が22日、メキシカンリーグに挑戦するため、伊丹空港からメキシコに向け出発した。年明けにレオン・ブラボーズと仮契約を済ませた右腕は「今は新しい土地、知らない土地に行くわけですから、ワクワクしかない。もちろん怖さもありますけど、それも含めて楽しみです」と胸を高鳴らせた。

 昨年も同チームと仮契約を結んだが、航空券が届かず、出発前に破談。米独立リーグでプレーした。今季は球団の体制が一新され、再びオファーが届いたため、米大リーグでも3Aに相当するメキシカンリーグ挑戦を選んだ。

 今後はスプリングトレーニングに参加。4月に開幕するシーズンに向け、アピールする。「野球のレベルは高いし、下手したらはじかれる」。すでに大阪府内で行ってきた自主トレではブルペン入りも済ませ、準備を整えてきた。

 成田空港、米ダラスを経由し、約20時間の長旅を経て、現地入りする。「ストライキなどもしょっちゅう起こるみたい。海外はハプニングが日常化しているし、色んな意味でいい経験ができると思います」。松坂世代最後の大物と呼ばれた2005年の新人王右腕も38歳になった。プロ15年目の新たな戦いが幕を開けた。

 

 ◇久保 康友(くぼ・やすとも)1980年8月6日、奈良県生まれ。38歳。大阪・関大第一高では3年センバツで準優勝。決勝では横浜高の松坂(現中日)と投げ合った。松下電器(現パナソニック)を経て04年のドラフト自由獲得枠でロッテ入団。05年に10勝を挙げ新人王。09年にトレードで阪神移籍。13年オフに国内FA権を行使してDeNAへ。NPB通算304試合に登板し、97勝86敗、防御率3・70。昨年は米独立リーグで16試合に登板し、5勝2敗、防御率5・03。180センチ、81キロ。右投右打。

野球

×