【日本ハム】ドラ5柿木蓮、気合のラストブルペン「課題が残るブルペンでした」

スポーツ報知
ブルペンで帽子を飛ばす力投を見せた日本ハム・柿木

 日本ハムのドラフト5位・柿木蓮投手(18)が沖縄・国頭(くにがみ)村での春季キャンプ最後のブルペン入りした。直球を中心に60球を投じたが、フォームの乱れなど課題も残した。キャンプ中は故障のため2軍調整中の清水優心捕手(22)に、シーズン中の1軍選手の動きを取材。目標とする1軍の舞台へ「ワクワク」を高めた。23日に初の2軍キャンプを打ち上げ、千葉・鎌ケ谷へ戻る。

 降りしきる雨音にも負けず、柿木はブルペンに快音を響かせた。初キャンプの集大成と言える帰京前最後の投球練習。登板予定だったシート打撃は雨のため中止になった。打者に投げる貴重な機会だったが「すごく投げたかったです。実戦の方が自分的には成果が上がるので、そういう意味ではやりたかった」。バッター相手に投げられなかったストレスをブルペンの60球にぶつけた。

 自分に厳しい九州男児は「ボール的には良かったんですけど、体の使い方、フォームの安定がなかったので課題が残るブルペンでした」と反省した。キャンプ中、加藤武治2軍投手コーチ(40)から1年間通して同じフォームで投げるのはすごく難しい」と伝えられた。年間通して試合があるのがプロ野球だ。「その難しさは痛感しました」と1か月弱のキャンプから学んだ。

 野球以外でもキャンプ中の1軍選手との交流が、右腕のモチベーションを高めた。「シーズン中のことを聞きました。まだ経験してないこと。遠征でどういうチームと試合するとか、1軍だったらこうとか」を故障のため2軍調整中の清水に聞きまくった。目的は「ワクワクが欲しかったので」。1軍選手の動きを知ることで「そういう場所でやりたいなって思いますし、自分への原動力になる」と目を輝かせた。

 キャンプは23日に打ち上げ。25日からは鎌ケ谷で1軍昇格を目指し練習に励む。「まだ力はないですけど、自分を見つめ直して鎌ケ谷でもやっていきたい」。来たるべき1軍デビューに向け、しっかりと力をつける。(秦 雄太郎)

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