【日本ハム】ドラ1吉田輝星、右前腕に張り 大事を取ってシート登板回避

スポーツ報知
シート打撃登板を回避し、調整した吉田輝(カメラ・関口 俊明)

 沖縄・国頭(くにがみ)村での2軍キャンプに参加している日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が22日、右前腕部の張りのため、予定されたシート打撃登板を回避した。降雨のためシート打撃自体が中止になったが、ブルペンには入らず塁間のキャッチボールで調整した。加藤武治2軍投手コーチ(40)は故障につながるリスクを回避するため、大事を取ったと説明。23日の2軍キャンプ打ち上げ後、千葉・鎌ケ谷に戻った26日にも投球練習を再開する見込みだ。

 吉田輝は室内練習場で時折笑顔も浮かべながら、ウェートトレーニングや塁間のキャッチボールで体を動かした。右前腕部の状態について「今はもう(張りは)ほぼない。投げようと思えば投げられる状態ではあります」と説明。加藤コーチは「肘につながる所だから大事を取って」と予防措置であることを強調した。

 キャンプ6度目のブルペン入りで、最多の73球を投じた19日に張りを感じた。荒木大輔2軍監督兼投手コーチ(54)は「こっちが勝手にストップをかけた。本人は『いつもそれで投げている』って言ってたけど、プロなんだからそれはダメ」と21日夜に本人と話し合った上で、当面ブルペン入りはさせない方針を決めたことを明かした。

 知らず知らずの力みが原因だった。吉田輝は張りの原因について「投げ方が悪くて、肘に負担が来やすい状態。球が思うようにいかなくて、体が開いたり、下が使えなかったりしたのが(張りとして)来た」と分析。「体が前に突っ込むと腕も遅れてくる。普段と同じ場所でリリースすると無駄な力も入ったりする」と原因は理解できている。

 23日には2軍キャンプを打ち上げ、千葉・鎌ケ谷に戻る。24日の休養日を挟み、状態次第では26日にもピッチングを再開する見込みだ。「何日間か休みをもらえるのでポジティブに捉えて」と吉田輝。万全の状態を整え、鎌ケ谷で再スタートを切る。(秦 雄太郎)

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