【オリックス】２年目１９歳・西浦颯大、開幕２番だ　西村監督「レギュラー近い」

◆練習試合　オリックス８―４斗山（２７日・ＳＯＫＫＥＮ）

　オリックスの西浦颯大外野手（１９）が２７日、韓国・斗山戦（ＳＯＫＫＥＮ）に「２番・右翼」で出場し、２回に右前適時打を放った後、二盗にも成功した。今キャンプの実戦は全１０試合に出場し、３１打数１０安打の打率３割２分３厘、４盗塁。開幕２番の筆頭候補に躍り出た。

　１点リードの２回２死一、二塁。追い込まれながらも内角高め１４２キロ速球に反応し、右前にしぶとく落とした。「前の打者が打てなかったら、打ってやるぞという気持ちです」。直後に二盗を決め、この回一挙５点のビッグイニングを演出した。

　今キャンプは田口１軍野手総合兼打撃コーチに「足を早く上げるのとタイミングを取るのとは違うよ」と助言され、打撃フォームを改良した。構えた際にバットのトップの位置を早い段階で作ることを意識し「低めの見極めが前よりできるようになった」と手応えをつかんだ。計４盗塁も記録し、５０メートル走５・９秒の俊足をアピールしている。

　西村監督は今後のオープン戦でも２番で起用する方針を明かし「レギュラーに近いところに来ている」と認めた。新人の昨季は１安打だった西浦。２年目で一気に開幕２番の座を射止めにいく。（小松　真也）

　◆西浦　颯大（にしうら・はやと）

　▼生まれとサイズ　１９９９年５月２１日、熊本県生まれ。１９歳。１７７センチ、７０キロ。右投左打。

　▼球歴　熊本北シニア時代はＵ―１５日本代表に選出。明徳義塾高では１年から外野の定位置を確保し、春夏合わせ甲子園に４度出場。２年夏の嘉手納戦では満塁アーチを記録。２０１７年ドラフト６位で入団。

　▼特技は手品　１０円玉を消すマジックを動画サイトに投稿。「人を驚かせるのが好き。『うわー、すげぇ』みたいになる。その反応を見るのが好きなんです」

　▼身体能力　入団時の体脂肪率は５％。今オフは「力負けしないように」と１日５食をノルマにし、あえて１０％まで増やした。背筋力２７０キロを誇り、５０メートル走５秒９、遠投１１０メートル。