【広島】チケット転売組織激減 抽選制の効果大

スポーツ報知
抽選が当たり、入場券の購入でマツダスタジアムの前に並んだ人々

 広島は1日、マツダスタジアムの窓口で今季の主催試合のチケット発売を開始し、1300人が訪れた。事前に配布した抽選券で集合場所、時間を振り分けたため、整然と販売は進んだ。

 整理券の先着順で購入できた方式をやめて、今年は抽選制に。25日の抽選券配布では、5万人超のファンが殺到して暴動寸前の騒ぎとなり、4万人に配布したところで打ち切る事態となった。だが、制度改正は、転売目的の買い占めを防ぐ一定の効果があったようだ。

 入場券部の島井統括部長は「去年は整理券順の早い方が1時間以上もかけて購入されることがありましたが、今年は早い時間帯がスムーズに流れていた。悪質な業者の購入は減っていると思う」と説明。1人5試合までの制限は変わらないが、抽選方式に変えたことで1か月以上前から窓口に並ぶ転売組織は激減したようだ。

 実際にインターネットのオークションサイトの販売数は極端に減った。身分証明書の提示を求めた大量購入者も、ツアー目的の旅行会社の関係者がほとんどだった。新たに始めた誓約書の記入についても、拒否されることはなかった。

 土日、祝日や人気席種はほぼ完売となったが、2日の購入予定者(800人)向けのチケットもまだ残っているという。4万枚超の抽選券から一番クジを引き当てた20代の女性は開幕戦など6枚×5試合を購入。「昨年までは自由席しか買えなかった」と喜んでいた。

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