【阪神】マルテの武器は大谷から学んだ超一流の経験

2019年3月5日6時0分  スポーツ報知
  • マルテはバットを手に優勝へ照準を定め、活躍を誓った(カメラ・馬場 秀則)

 阪神のジェフリー・マルテ内野手(27)がスポーツ報知の単独インタビューに応じた。1年限りで退団したロサリオに代わる主軸候補は、2月11日の紅白戦で初打席初本塁打の鮮烈デビューも、その後の実戦3試合で8打席連続無安打と苦戦中。メジャーではミゲル・カブレラ(タイガース)、マイク・トラウト、アルバート・プホルス、大谷翔平(いずれもエンゼルス)ら超一流と同僚だった経験を生かし、ルーチンを大切にして異国の地での成功を目指す。(取材・構成=嶋田 直人)

 オープン戦は2試合で5打数無安打とまだ沈黙。それでも期待の新助っ人は落ち着き払っていた。

 「開幕まで、まだ試合はたくさんありますから。日本の投手に対して、だいぶタイミングも取れるようになりましたし、いい状態で来ている。初めは、もう少し感じがつかみづらかったですけど」

 ロサリオら過去の外国人選手が苦しめられた外角の変化球の対応にも自信がある。

 「苦労はそこまで感じていないですね。外に変化球が多いとか、あまり意識をしないタイプ。しっかりと自分のゾーンでいいスイングだけを心がけているので」

 超一流選手と間近で接してきた経験が自信の裏付けとなる。15年はカブレラ、16~18年はプホルス、トラウトとともにプレーした。

 「共通するのは、常に同じルーチンを行っていること。それが強く印象に残っています。カブレラだけでなく、プホルスとかトラウトもそうなんですけども。自分のルーチンがあって、それを絶対にこなしてグラウンドに入っていくのがとても参考になりました」

 わずか1年間だけだったが、大谷の能力の高さにも驚かされた。日本行きが決まった際には、阪神ファンのことまで助言してくれた。

 「大谷のフォームなどを見て、素晴らしい打撃をしているなと見ていました。トラウトやプホルスらチームメートも、きっとそう思っていたはず。『やるべきことをしっかりやって。日本での成功を祈っています』と言ってもらいました。阪神に関しては、熱狂的なファンがたくさんいると」

 大谷のほかにも、意外な日本人選手との交流があった。

 「(巨人の)中島選手とオークランド(の2A)で一緒にやっていました。本当にいい性格で、冗談を言い合ったりしていました。お互いライバル球団に入ったということで、いい対戦ができると期待しています」

 キャンプでは全体練習の開始前から黙々と打ち込む姿があった。

 「自分はまずバットを内から出す意識で、置きティー打撃をします。さらに、バットを短く持つなどして前からトスを投げてもらい、それを内から出せるよう心がけます。あとは自分の打ちたい方向を意識します」

 MLBでルーチンを確立させる大事さを学び、日本でも貫いている。

 「ルーチンを持っていないと結果は出ないと思う。彼らから見たりして得たものと、自分が経験したことを足して、しっかりとしたルーチンをこなすことを大事にしています」

 寡黙に野球に取り組むが、素顔は子煩悩なパパだ。

 「男の子1人、女の子2人がいます。子どもたちの名前とか生年月日とかをタトゥーとして入れています。今はテレビ電話で連絡していますね。時間次第で自分がすぐ連絡しないといけないとか、むこうの都合を待ってまた朝に連絡したりします。彼らは、学校が終わった期間だけ日本に来る予定です。単身赴任でなかなか会えず、寂しさはありますけどね」

 家族のため、熱狂的な阪神ファンのため、活躍して恩返ししたい気持ちは強い。

 「具体的に数字を挙げるより、一日一日、全力を尽くしたい。(大谷の言葉通り)キャンプ初日から多くのファンが来て本当に驚きました。自分を信じて最後まで応援してほしい。チャンピオンになるため、全力でやっていきます」

 ◆ジェフリー・マルテ(Jefry Marte)1991年6月21日、ドミニカ共和国生まれ。27歳。2007年にメッツ入団。タイガース時代の15年にメジャー昇格。エンゼルスに移籍した16年に15本塁打。昨季は90試合に出場し、打率2割1分6厘、7本塁打、22打点。メジャー通算は256試合出場、打率2割2分2厘、30本塁打、91打点。185センチ、99キロ。右投右打。

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