【楽天】安楽、15日1軍昇格 16日・中日戦登板、開幕ローテへ名乗り

スポーツ報知
1軍復帰することが明らかになった安楽

 楽天が15日に、2軍で調整中の安楽智大投手(22)を1軍に昇格させることが14日、分かった。プロ5年目の大型右腕は春季キャンプを2軍スタート。1軍に合流すれば、今年初めてとなる。16日の中日とのオープン戦(静岡)での登板を予定しており、好投すれば開幕ローテ争いに加わる可能性も見えてくる。

 楽天投手陣の開幕1軍、ローテ入りをかけたバトルが最終章に突入する。首脳陣は14日までに、2軍で調整中の安楽を今季初めて昇格させる方針を固めた。15日の1軍投手練習から合流する予定。伊藤智仁1軍投手コーチ(48)は14日、「2軍でいい投球をしていると報告があった」と理由を説明した。

 調子は尻上がりだ。今季初の対外試合となった2月20日、ヤクルト2軍(西都)との練習試合に先発して3回6安打2失点。制球が乱れ打ち込まれたが、実戦2戦目の同28日、練習試合・斗山戦(韓国)で再び先発して5回3安打1失点と粘投。3月9日の春季教育リーグ・日本ハム2軍戦(鎌スタ)でも先発して5回1安打無失点。直球と変化球を低めに集めて結果を残した。

 29日の開幕戦(対ロッテ、ZOZO)では岸が、4月2日の日本ハムとの本拠地開幕戦(楽天生命パーク)では辛島が先発することが決まっている。美馬も開幕ローテ入りが確実な状況だ。ただ平石洋介監督(38)は、最後の最後まで投手陣を競わせて開幕ローテの「6枠」を決定する考え。アピール次第では、まだ入り込む余地が残されている。

 29日の開幕までに、オープン戦は残り7試合しかない。この最終局面で安楽が好投を見せれば、一気に有力候補に浮上する可能性もある。2月28日の斗山戦後には「しっかりアピールを続けて『安楽はまだか』と言われるようにやっていきたい」と語っていた安楽。プロ5年目で初の開幕1軍入りを狙う右腕に、これ以上ないチャンスが舞い込んだ。(高橋 宏磁)

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